カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

ユダヤ人

旧約聖書緒論 講義 シラバス

カナイノゾム神学塾は、福音主義の信仰に立って、牧師、信徒説教者、教会学校教師をめざす方々に必要な神学教育を行っています(超教派)。教師検定試験を受験する方々には最適な個別指導を行っています。 旧約聖書緒論 講義 ■日時 2017年10月5日から…

ローマ人への手紙の主題・主張・結論

http://bibleatlas.org/isv/paul.jpg 筆者は昨年4月から主日礼拝で「ローマ人への手紙」の講解説教を続けてきましたが、すでに70回目に至り、残るところわずかとなりました。さすがに、これだけ付き合ってみると、使徒パウロがどのような状況で、何を伝え…

ダニエル書の世界観と神の民の倫理

旧約聖書の「ダニエル書」には、神の民の倫理に関して重要な事例が多数、記されている。この書は新バビロニア帝国、メディア王国、ペルシア帝国(アケメネス朝)に仕えたユダヤ人の歴史物語である。 これには歴史的な特殊性もあるが、神と国家権力と神の民、…

東方の博士たちって何者?(西洋精神史の地下水脈)

■ジョルジョーネ「東方三博士の礼拝」 1507年 1.東方の博士たちって何者? 新約聖書「マタイによる福音書」の2章に不思議な人物が登場します。2:1~2、11節を引用します。 ◆新改訳(1970年) 1 イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生…

御言葉は地の果てまで(ローマ10:16-21)

【聖書朗読】ローマ人への手紙10章16~21節 【説 教】「御言葉は地の果てまで」金井望牧師【今週の聖句】 その声は全地に響き渡り、 そのことばは地の果てまで届いた。 わたしは、わたしを求めない者に見いだされ、 わたしをたずねない者に自分を現した。 (…

聖書深読み

■四色ボールペン聖書読解法 この写真に写っている聖書は、私が10歳の時に父からもらったものです。小磯良平画伯の挿し絵が挟まれているのが、良かったのでしょう。私は、この聖書のテクストのほぼ全体に、4色の色鉛筆でサイドラインを引きました。 【黄】…

古代ユダヤ教の成立事情

www.sankokan.jp 敬愛するミーちゃんはーちゃん先輩が、12月17日に天理大学で開催された、ガリラヤ地方の遺跡の発掘報告会「イエス時代のガリラヤ地方と一神教の系譜を探る -イスラエル、テル・レヘシュ遺跡における最初期シナゴーグの発見 」のリポートを…

N.T.ライト著『新約聖書と神の民』の邦訳が出た!

現代の代表的な聖書学者のひとりであるN.T.ライトの主著『新約聖書と神の民』(The New Testament and The People of God)の邦訳(上巻)が、この12月に出版されました。新約聖書と神の民 上巻: キリスト教の起源と神の問題 1作者: N.T.ライト,Nicholas Tho…

ルターのユダヤ人差別について

『ユダヤ人と彼らの嘘について』(1543年版)の表紙 1.16世紀のドイツにおけるユダヤ人差別16世紀、宗教改革が行われた時代のドイツでは、それぞれの領主がその領邦の宗派を選択する権利を持っていました。ローマ・カトリックかルター派(プロテスタント)…

福音派と共産党の共闘?

序、福音派と共産党の共闘?最近、共産党系の団体や人々と行動を共にする福音派のクリスチャンが多いことに、私は疑問を感じています。「たまたま共通の目標があったから、共闘しているんだ」ということなら理解できなくもないのですが、主張している内容や…

「聖なる祭司」ペテロ第一2:1~12

【金言】あなたがたも 生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。そして、聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい。(ペテロ第一2:5) 1.神の民 この手紙の受取人は、大部分が異邦人である。彼らは神…

真実の証言と偽りの証言(マタイ26:57~75)

1 偽りの証言 深夜に主イエスは、ゲツセマネの園で敵の手に捕らえられた。そして、まず大祭司カヤパの舅アンナスによる尋問が行われ(ヨハネ18:12~14、19~24)、その後、大祭司カヤパとサンヘドリン(70人議会)の議員たちによる裁判が行われた(マタイ2…

世界の王なるキリスト(マタイ2:1~15)

神の御子イエスが、ひとりの赤子となって、この世に来られた。その時に、ほとんどのユダヤ人は、これを無視あるいは敵視した。ところが、「東方の博士たち」が砂漠を越え、1000キロ以上も旅をして、幼いキリストを礼拝した。この東方の博士たちとは何者であ…

【聖書日課】使命に殉ずる覚悟(エステル記4章)

【聖書】エステル記 第4章 モルデカイはすべてこのなされたことを知ったとき、その衣を裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、町の中へ行って大声をあげ、激しく叫んで、王の門の入口まで行った。荒布をまとっては王の門の内にはいることができないからである。…

【聖書日課】モルデカイ不敬事件(エステル記3章)

【聖書】 エステル記 第3章 これらの事の後、アハシュエロス王はアガグびとハンメダタの子ハマンを重んじ、これを昇進させて、自分と共にいるすべての大臣たちの上にその席を定めさせた。王の門の内にいる王の侍臣たちは皆ひざまずいてハマンに敬礼した。こ…

聖書のパノラマ -堀江優 画伯の作品集-

原罪 What is this thou hast done  あなたの手を、その子に下してはならない モーセ 敬虔者ヨブの改悛 悪病を癒された女弟子 放蕩息子 ラザロの奇跡 最後の晩餐 ペテロ[安井賞受賞作] この男に何の罪も見いだせない 十字架の救いにあずかった最初の人々 …

麻生太郎氏の「失言」について

麻生太郎副総理兼財務相が、7月29日に東京で開かれた「国家基本問題研究所月例研究会」の講演で語った発言が、いま問題視されて、政争の具とされています。これに関する小生の感想と、諸々の情報を以下に記させていただきます。 *************…

最初期キリスト教は、なぜローマ帝国に広まったのか

1.ディアスポラ・ユダヤ人の拡散 紀元30年の春に、エルサレムで「イエス」というひとりの男が、ローマの総督ピラトのもとで、十字架刑に処された。しかし、イエスは三日目に復活して、彼の信奉者たちにその姿を現した。彼を「キリスト」と信じる者たちは、…

「宣教命令」(3) 使徒の働き1章3~11節

【金言】聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。(使徒1:8) 1.聖霊を待ち望む祈り 復活されたイエスは40日間にわたって弟子た…

ユダヤ人6000人を救った日本の外交官・杉原千畝

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによって殺害されたユダヤ人は、600万人以上とも言われます。その「ユダヤ人狩り」から逃れて来た人々に対して、ビザを発行して命を救った、日本の外交官がいました。杉原千畝(すぎはら ちうね)です。杉原はリトアニアで…

「救いが来た!」ルカの福音書19章1~10節

【金言】きょう、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。(ルカ19:9〜10) 1.イエスが来る! エリコの町にザアカイという男がいた。<エリコ>は交通の要衝にあり、果物が豊…

「罪人を招くために」ルカの福音書5章27~32節

【金言】医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために 来たのです。(ルカ5:31~32) 1.愛による交わり 主イエスが宣教の拠点としたカペナウムは、エジプトとダマスコを結…

「罪の世に生まれたキリスト」マタイの福音書1章1~17節

【金言】この方こそ、ご自分の民を その罪から救ってくださる方です。(マタイ1:21) 神の御子イエスは、およそ2000年前、ユダヤの地に、ユダヤ人としてお生まれになった。その意味を学びたい。 1.アブラハムの子孫であるキリスト 神は、およそ4000年前に…

「キリストの律法」ガラテヤ人への手紙6章1~18節

【金言】互いの重荷を負い合い、そのようにしてキリストの律法を全うしなさい。(ガラテヤ6:2) ガラテヤ書の講解説教を続けてきたが、今回が最終回である。まず、これまでの話を簡単に振り返ってから、今日のテキスト、第6章を見たい。 1.律法への隷属…

「律法から自由な愛へ」ガラテヤ人への手紙5章1~15節

【金言】兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい。(ガラテヤ5:13) 1.割礼は要らない キリストの贖いによって、異邦人も罪が赦され、神に義と認められ、神…

「キリスト者の自由」ガラテヤ人への手紙4:21~5:1

【金言】キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。(ガラテヤ5:1) パウロはガラテヤの信徒たちに、神の子とされている恵みを自…

「キリストの福音にとどまれ」 ガラテヤ人への手紙1章1~24節

【金言】 私が宣べ伝えた福音は、人間によるものではありません。 ただイエス・キリストの啓示によって受けたのです。 (ガラテヤ1:11、12) 今日からしばらく 「ガラテヤ人への手紙」を共に学んでいきたい。この手紙については諸説あるが、49年頃にパウロ…

「主の任命と派遣」使徒の働き26章9~23節

【金言】それは 彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって 御国を受け継がせるためである。 (使徒26:18) 1.パウロの忍耐 パウロは、…

「イエスとの出会い」使徒の働き22章1~21節

【金言】あなたはその方のために、すべての人に対して、あなたの見たこと、聞いたことの証人とされるのですから。(使徒22:15) パウロはついにエルサレムに入城した。案の定、彼は神殿で群衆に襲われ、ローマの千人隊長に捕らえられた。パウロは千人隊長に…

「死を覚悟して」使徒の働き21章1~16節

【金言】私は、主イエスの御名のためなら、エルサレムで縛られることばかりでなく、死ぬことさえも覚悟しています。(使徒21:13) 私たちは、何のために生きて、何のために死ぬのか。パウロの言行からキリスト者の死生観を学びたい。 1.共に生きる喜び パウ…