KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

宗教学

トランスフォーメーション

主を待ち望む者は、新たなる力を受けて、昇ることができる。 走っても疲れず、歩んでも倦まず、鷲のように昇る。 ◆トランスフォーメーション・セミナー アメリカや日本で、ニューエイジ系のトランスフォーメーション・セミナー(transformation seminar、自…

「イエスの権威」ルカの福音書4章31~44節

【金言】人々は、その教えに驚いた。そのことばに権威があったからである。(ルカ4:32) いつの時代にも人の一生は戦いの連続である。信仰生活にも戦いがある。私たちはどうすれば勝利していけるのか。信仰の創始者である主イエスに学びたい。 1.権威ある…

「王なるキリスト」マタイの福音書2章1~8節

【金言】その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。(マタイ2:10~11) 約束された救い主が来られたにも関わらず、その時、このお方にお会いした者はわずかしかいなかった、…

「キリスト者の自由」ガラテヤ人への手紙4:21~5:1

【金言】キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。(ガラテヤ5:1) パウロはガラテヤの信徒たちに、神の子とされている恵みを自…

「神の子とされたから」ガラテヤ人への手紙4章1~20節

【金言】あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、父」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました。(ガラテヤ4:6) 1.神の子とされたから ユダヤから来た律法主義者たちに惑わされて、ガラテヤの信徒たちは律法の奴隷に逆行しつつあっ…

「約束による相続人」ガラテヤ人への手紙3章15~29節

【金言】もしあなたがたがキリストのものであれば、それによって アブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。(ガラテヤ3:29) 1.約束の有効性 パウロはこれまで、律法の行いではなく、キリストに対する信仰によって人は義と認められる、と説い…

『教会福音讃美歌』について

教会福音讃美歌 『教会福音讃美歌』という新しい讃美歌集が発行された。これを見て、疑問に思ったことがある。 (1)なぜ文語体の「主の祈り」や「使徒信条」がそれぞれ二つずつ掲載されているのか? 『讃美歌21』のように文語体と口語体で違う形のものが複…

「天上の教会」黙示録7:9〜17(召天者合同記念礼拝)

【金言】なぜなら、御座の正面におられる小羊が、彼らの牧者となり、いのちの水の泉に導いてくださるからです。また、神は 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださるのです。(黙示録7:17) 1.死後の状態 人は死んだら、どうなるのか。古来、人々はい…

福音派の礼拝は、なぜ貧しいのか(2)

Juan de Juanes(1523-1579) : The Last Supper kanai.hatenablog.jp 今回は礼拝の内容について考察してみましょう。 1.神に献げる犠牲か、神から受ける賜物か まず、聖餐論から始めます。主の晩餐=聖餐の礼拝は、初代教会において、ユダヤ教とキリスト教…

ヒロシマとナガサキへの原爆投下の罪責について

序 米国の戦争責任を問う 8月は、私たち日本人にとって、アジア・太平洋戦争について考える重要な意味を持っています。ここでは、広島と長崎への原爆の投下に関する米国の罪責について考えてみようと思います。 敗者である日本人は、いわゆる東京裁判で戦争…

福音派の礼拝は、なぜ貧しいのか

サンドロ・ボッティチェリ《 東方三博士の礼拝 》1490-1500年 ウフィツィ美術館 ウフィツィ美術館展 » 上野・浅草ガイドネット 「福音派の礼拝は、なぜ貧しいのか」。これは古い伝統を持つ教会の礼拝と、いわゆる福音派の教会の礼拝、両方を体験した人から、…

石居正己著『教会とはだれか』

私は仕事柄、礼拝論・礼拝学に興味がありまして、ここ数年、関係する本を漁っています。その中で、スゴイ本が一つありました。 石居正己著『教会とはだれか ー ルターにおける教会』(リトン、2005年)です。 「Gottesdienst Divine Service 神の奉仕として…

「牧者の心」 使徒の働き20章28~38節

【金言】聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです。(使徒20:28) パウロがエペソ教会の長老たちに語った告別説教から、今回は「牧会」について共に学びたい。 1.牧者の任命 教…

創造論と進化論の違いについて

「初めに神が天と地を創造された」(旧約聖書 創世記1:1) 「神を信じるなんて科学的じゃない。神がいるなら、科学的に証明してみせてよ」。 このような科学万能・科学絶対の科学信仰を持つ人が、今だに日本では少なくないようです。しかし今日、世界人口の…

「主イエスの御名によって」使徒の働き19章1~20節

【金言】みな恐れを感じて、主イエスの御名をあがめるようになった。 (使徒19:17) 宣教は霊の戦いである。その実例をパウロのエペソ宣教から学びたい。 1.主イエスの御名によるバプテスマ パウロはエペソに来て、まず主の弟子たちに、「信仰に入ったとき…

【推薦書】池上彰「そうだったのか!」シリーズ(文庫版)、他

これは皆様よくご存知でしょう。NHKを中心にジャーナリスト生活を40年近く続けてきた池上氏ならではの傑作! ベストセラーシリーズです。・重要な情報が正確に書かれている。・コンパクトにまとめられていて、読みやすい。・ 箇条書きではなくて、ストー…

自治会町内会と神社とキリスト者

日本の地域社会には自治会や町内会という住民の自治組織があります。名称はその他にも、町会、住宅管理組合等、様々ありますが、基本的な性格は同じです。筆者は、横浜市の職員をしていた頃に2年間、自治会町内会に関する業務を担当したことがあります。日…

ロックミュージックのプロテスト精神について

U2 ボーカル、エレキギター、ベースギター、ドラムスなどによって奏でられるロックミュージック(ロック)は、現代の代表的な音楽の一つです。インパクトの強いメロディーとリズムを特徴としますが、歌詞にもメッセージ性のあるインパクトの強いものが多く見…

「語り続けよ」使徒の働き18章1~11節

【金言】恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。 わたしがあなたとともにいるのだ。 (使徒18:9~10) 1.同労者と共に パウロはアテネを去ってコリントに行った(50年秋)。この町は交通の要衝として栄え、アカイア州の首都であったが、偶像崇拝…

「天地の主なる神」 使徒の働き17章22~31節

【金言】この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。(使徒17:31) 1.多神教の町 使徒パウロはマケドニヤでの宣教活動の後、アテネに行った。彼はこの町の至る所に偶像があ…

「異邦人の救い」使徒の働き15章13~35節

【金言】聖霊と私たちは、次のぜひ必要な事のほかは、あなたがたにその上、どんな重荷も負わせないことを決めました。 (使徒15:28) 1.民族宗教から世界宗教へ 神は、今から4000年も前にアブラハムを召し出して、「地上のすべての民族は、あなたによって…

キリスト教は日本に根づくことができるか ー 遠藤周作の問題提起についてー

沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (241件) を見る chinmoku.jp 沈黙-サイレンス- [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイ…