KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

救い

神に満ち足りる(ヨハネ4:27-42)

2020年11月15日「神に満ち足りる」ヨハネ4:27-42 kanai.hatenablog.jp 西岡本キリスト教会 2020年11月15日 主日礼拝 ■聖書朗読 ヨハネによる福音書 4章27~42節(新共同訳) 27 ちょうどそのとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話をしておら…

神に渇く(ヨハネ4:1-26)

2020年10月11日「神に渇く」ヨハネ4:1-26 日本バプテスト同盟 西岡本キリスト教会 主日礼拝説教 ■聖書朗読 ヨハネによる福音書 4章1~26節 1 さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、洗礼を授けておられるということが、ファリサイ派の人々の耳…

聖霊による力(使徒1:3-11)

主の昇天 2020年5月24日「聖霊による力」使徒1:3-11 2020年5月24日 復活節第7(昇天後)主日礼拝日本バプテスト同盟 西岡本キリスト教会 ■聖書朗読 使徒言行録 1章3~11節 3イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使…

ルターの十字架の神学/隠された神

マルティン・ルター 筆者はこの小論で、ハイデルベルク討論において明らかにされたマルティン・ルターの啓示論について考察したく思う。このテーマにおいてキーワードとなるのは、「隠された神」と「十字架の神学」である。Ⅰ.隠された神と啓示された神 1.…

あなたは神が愛する大切な人です!

私たちは、自分の罪深さと犯したあやまちのために、「私は駄目な人間だ」と深く傷つき、失望する時があります。 「私ひとり、いようがいまいが、世の中なんにも変わらない」「私が死んだところで、誰が悲しんでくれるだろうか」そんなふうに思うことが、あり…

説教とは何か

使徒パウロ 1 説教の定義 説教とは、神が聖書を用いて今日の教会と社会に生きる人々に語るメッセージ の、お取り次ぎである。 2 礼拝の二つの中心 聖書が説く福音を福音として正しく宣べ伝え、聖書の教えに従って聖礼典を正しく行うのが、礼拝である。教会…

キリストを最初に礼拝した羊飼いたち(ルカ2:8-20)

<聖書朗読> ルカによる福音書2:8-20 8 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。9 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。10 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられ…

罪が赦される喜び(第一ヨハネ1:1-10)

十字架上のイエス・キリスト 説教「罪が赦される喜び」聖書:ヨハネの手紙一 1章1-10節 エフェソス ヨハネの手紙第一は、紀元80年代の後半か90年代の初め頃に、使徒ヨハネがエフェソで執筆して、小アジアの諸教会に送ったものと思われます。ヨハネは12使…

教会を建て上げる幸い(マタイ16:13-20)

日本バプテスト同盟 西岡本キリスト教会 ■聖書朗読 マタイによる福音書16:13~20 13 イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。14 弟子たちは言った。「『洗礼…

天皇制反対=共和主義へと向かうべきか

メシアに出会った東方の博士たち 日本福音主義神学会 西部部会 2019年度春季研究会議 研究発表 2019年6月9日@大阪聖書学院 皇室のキリスト教への改宗こそ、日本宣教の課題である! 皇室のキリスト教への改宗こそ、日本宣教の課題である! はじめに 今年5月1…

この小さい者たちのひとりを

2018年3月11日 受難節第4主日 礼拝説教************************【聖書朗読】マタイの福音書18章1〜14節 マタイ 18.1-35 【説教題】「この小さい者たちのひとりを」金井 望 牧師 【中心聖句】 この小さい者たちのひとりが滅びるこ…

教会の権能

2018年2月11日 顕現後第6主日 礼拝説教************************【聖書朗読】マタイの福音書16章13〜20節 マタイ 16.1-28 【説教題】「教会の権能」金井 望 牧師 【中心聖句】 わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。黄泉(…

イエスの思いやり

2018年1月28日 顕現後第4日 礼拝説教************************【聖書朗読】マタイの福音書15章32〜39節 マタイ 15.1-39 【説教題】「イエスの思いやり」金井 望 牧師 【中心聖句】 「イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「か…

子犬でもパンくずを

2018年1月21日 顕現後第3主日 礼拝説教************************【聖書朗読】マタイの福音書15章21〜28節 マタイ 15.1-39 【説教題】「子犬でもパンくずを」金井 望 牧師 【中心聖句】 「おっしゃるとおりです、主よ。けれど小犬…

序論 千年王国的終末論を問う

キリスト教の終末論と千年王国 彼らは生き返って、キリストと共に千年の間統治した。彼らは神とキリストの祭司となって、千年の間キリストと共に統治する。(ヨハネの黙示録第20章4,6節) 序論 千年王国的終末論を問う 2001年1月1日に我々は新しい千年紀(…

神は私たちと共に

2017年12月10日主日礼拝@神戸大石教会************************【聖書朗読】マタイの福音書1章18〜25節【説教題】「神は私たちと共に」金井 望 牧師【中心聖句】「見よ、処女が身ごもって、男の子を産む。人々は彼の名をインマヌエ…

ナムアミダブツとキリスト教(2)

kanai.hatenablog.jp 今回は、浄土教の思想の歴史的発展について考察してみます。この記事は一つの壮大な仮説としてお読みください。 1.無量寿経 法然を宗祖とする浄土宗や親鸞を宗祖とする浄土真宗は、無量寿経(大経)、観無量寿経(観経)、阿弥陀経(…

律法と福音 ー ルター神学の根本原理 ー

序論 二つの原理=律法と福音 和協信条・根本宣言・第5条 このように二つの教えが並んでいるのであって、両者はまた並行して、しかも一定の秩序のうちに、正しい区別をもって、与えられなければならない。 すべての人が経験する人生の根本問題は罪と死であ…

ローマ人への手紙の主題・主張・結論

http://bibleatlas.org/isv/paul.jpg 筆者は昨年4月から主日礼拝で「ローマ人への手紙」の講解説教を続けてきましたが、すでに70回目に至り、残るところわずかとなりました。さすがに、これだけ付き合ってみると、使徒パウロがどのような状況で、何を伝え…

聖書深読み

■四色ボールペン聖書読解法 この写真に写っている聖書は、私が10歳の時に父からもらったものです。小磯良平画伯の挿し絵が挟まれているのが、良かったのでしょう。私は、この聖書のテクストのほぼ全体に、4色の色鉛筆でサイドラインを引きました。 【黄】…

【聖句集】心が恐れに支配される時に

聖書を読むと、「恐れるな」という呼びかけが、たくさん出てきます。それくらい人は恐れることが多いのです。今あなたの心に恐れがありますか?もし、あなたの心が恐れに支配されているなら、しばらくの時間、あなたの頭の中の考えと、心の中の思いを、神に…

仏教とは何か? 創価学会は仏教か新宗教か?

【序】仏教とは何か 「仏教とは何か」。これを問うてみることは、キリスト者にとっても有意義だと思います。仏教とキリスト教の比較は興味が尽きないでしょう。ただし、仏教は広大無辺で、そもそも定義すら困難なものです。 近代日本に生まれた有力な仏教集…

ハデス(よみ)とゲヘナ(地獄)

フラ・アンジェリコ『黄泉へ下るキリスト』、1437-1446年頃、サンマルコ美術館聖書の世界観によれば、人の意識は、死によって消滅するのではなくて、死後も存続します。肉体という「外なる人」が滅びても、霊魂という「内なる人」が、それぞれに固有の人格を…

心の貧しい人は幸いか

ルドルフ・イェーリン「シュヴァルツバルトの山上の説教」 【比較研究】 マタイによる福音書5章3節の和訳について https://biblehub.com/interlinear/matthew/5-3.htm http://www.bbbible.com/bbb/bbbmt05a.html <Greek> Μακάριοι οἱ πτωχοὶ τῷ πνεύματι…

ヴァイタ著『ルターの礼拝の神学』【要約】(1)

V.ヴァイタ著『ルターの礼拝の神学』【要約】 Vilmos Vajta 博士はハンガリーに生まれ、スウェーデンで学び、ドイツ・ストラスブールにあるルーテル世界連盟のエキュメニカル・インスティテュートの主事として活躍した人物である。彼が“Die Theologie des G…

pyutaの体験記

いじめ私は幼い頃から、他の人とは何かが違う、と感じて生きてきました。周りが普通にできることができない私でした。人間関係を保つことが、ほとんどできませんでした。小さい頃から周りの人にいじめられていた記憶があります。だから自信がありませんでし…

福音主義における聖書釈義について(JETS研究会議 感想)

日本福音主義神学会 第14回全国神学研究会議テーマ:「福音主義神学、その行くべき方向 - 聖書信仰と福音主義神学の未来 -」 Evangelical Theology, Where Should We Be Going ?日 時:2014年11月4日(火)〜11月6日(木)会 場:関西聖書学院(奈良県生駒市…

「復活の希望」テサロニケ第一 4:13~18

【金言】それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。(テサロ…

「みことばに目を留めて」 ペテロ第二 1:12~21

【金言】私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜明けとなって、明けの明星があなたがたの心の中に上るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。 (ペテロ第二 1:12~21) 1.偽教師の出現 この手紙が書…

「神の召しと選び」ペテロ第二1:1~11

【金言】ですから、兄弟たちよ。ますます熱心に、あなたがたの召されたことと 選ばれたこととを 確かなものとしなさい。(ペテロ第二 1:10) 1.ペテロの遺言 この書は、使徒ペテロが紀元66年頃にローマで書いた手紙=回覧状と思われる。宛先は「ペテロの…