カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

死生学

キリスト教終活・葬儀の宣教的ポテンシャル

今、急速に進行する少子高齢化=人口減少によって、日本社会の様々な領域で危機的な変化が起こっている。男性・女性ともに平均寿命が80歳を超えて、今や日本は世界に冠たる長寿国である。そして、一年間の死亡者数が130万人以上という「多死時代」を迎えてい…

日本伝道のブレイクスルー戦略(3)

kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp [注]この論説は、日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 が発行している『聖書教育教案誌 牧羊者』の「教師養成講座」に、筆者が連載している記事を転載したものです。 日本イエス・キリスト教団 信徒局 教…

東方の博士たちって何者?(西洋精神史の地下水脈)

■ジョルジョーネ「東方三博士の礼拝」 1507年 1.東方の博士たちって何者? 新約聖書「マタイによる福音書」の2章に不思議な人物が登場します。2:1~2、11節を引用します。 ◆新改訳(1970年) 1 イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生…

日本伝道のブレイクスルー戦略(1)

[注]この記事の本文は、日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 が発行している『聖書教育教案誌 牧羊者』の「教師養成講座」に連載する予定の原稿です。 日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 序論 再生へのリビジョン 2016年9月27日から30日…

日本の伝統宗教をどのように理解するか

私は子供の頃、神社でおみくじを引いたことがあります。どんなものかな、と好奇心が湧きまして。何本か引いたら、やっぱり出てくるものは違っていました。今でも日本の伝統宗教に興味があり、時間があったら「見学」したい寺社仏閣仏像が、たくさんあります…

輪廻と解脱

「輪廻」という概念は、東洋にも西洋にも広く見られる思想です。 日は昇り、沈むが、また昇る。春ー夏ー秋ー冬そしてまた春が来て……。雨が降り、水は流れ下り、雲となってまた雨を降らせる。地球には、このような循環があります。 生態系もそのような循環が…

創価学会は仏教か新宗教か?

【序】仏教とは何か 「仏教とは何か」「キリスト教とは何か」これを問うてみることは、どなたにとっても有意義だと思います。両者の比較も興味が尽きないでしょう。ただし、仏教は広大無辺で、そもそも定義すら困難なものです。 創価学会は伝統的な仏教なの…

【推薦書】『ブッダのことば』

【推薦書】中村元訳『ブッダのことば:スッタニパータ』岩波文庫 ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫) 作者: 中村元 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1958/01 メディア: 文庫 購入: 23人 クリック: 170回 この商品を含むブログ (131件) を見る 生・…

ヴァイタ著『ルターの礼拝の神学』【要約】(1)

V.ヴァイタ著『ルターの礼拝の神学』【要約】 Vilmos Vajta 博士はハンガリーに生まれ、スウェーデンで学び、ドイツ・ストラスブールにあるルーテル世界連盟のエキュメニカル・インスティテュートの主事として活躍した人物である。彼が“Die Theologie des G…

有志連合 対「イスラム国」この戦いの意味は何か?

いま欧州や中東、アフリカなどで起こっている問題を「キリスト教 対 イスラム教」という構図で見るべきではありません。そして、そのようなプロパガンダに乗せられて、その構図を現実化してはいけません。人々の宗教心を利用して戦いへと扇動する政治指導者…

「イスラム国」による日本人人質殺害事件の経緯

「イスラム国」による日本人人質殺害事件について、事実関係を簡単に追ってみます。 湯川遥菜氏は2014年4月下旬に、シリアに一回目の潜入を行いました。すでに外務省からシリアへの渡航禁止令が出ていました。湯川遙菜氏はすぐに自由シリア軍に拘束されまし…

天国は一つしかない!

1.天国は一つ天国は一つしかありません。カトリック専用天国とか、プロテスタント専用天国とか、日本イエス・キリスト教団専用天国とか、そんなものはありません。アメリカ人専用天国とか、韓国人専用天国とか、日本人専用天国とか…ありません。お金持ち用…

今、日本の政治を考える(2)

1.小選挙区制のマジック第47回衆議院選挙の結果が出ました(2014年12月14日投開票)。自由民主党 小選挙区223議席 比例代表68議席 合計291議席公 明 党 小選挙区 9議席 比例代表26議席 合計 35議席民 主 党 小選挙区 38議席 比例代表35議…

川柳集(自作)

✿❀✿ 処世訓 ✿❀✿ 「青い鳥」 それはあなたの そばにいる 蛇 聡く 鳩 素直なり かくあらむ 齢(よわい)増し 弱いところに 恵み増す あせらない それでも 地球は 回ってる v(^o^)v 気にしない 強引マイウェイ 太くなろっ (^o^) 赤信号 みんなで渡れど 怖いぞな…

俳句集(自作)

✿❀✿ 春 ✿❀✿ 雪溶けて 顔を覗かす 蕗の薹(フキノトウ) 雪解けの 冷たき水も 春歌う 三笠山 覆う 若草 春は来ぬ 春風よ 今年は何を 運ぶのか 桜散る 葉桜もまた 桜なり 梅雨に濡れ なお艶やかな 紫陽花(あじさい)よ 紫陽花の 色は変われり 夏近し ✿❀✿ 夏 ✿…

pyutaの体験記

いじめ私は幼い頃から、他の人とは何かが違う、と感じて生きてきました。周りが普通にできることができない私でした。人間関係を保つことが、ほとんどできませんでした。小さい頃から周りの人にいじめられていた記憶があります。だから自信がありませんでし…

クリスチャンが自殺したら……

「クリスチャンの人がうつ病のために自殺した場合、先生はどのように考えますか? 自殺したクリスチャンは罪のために裁かれて滅ぼされる、と教えている牧師もいるようですが」時々、このような質問を受けることがあります。 1.主の憐れみと慰め実際に、私…

「復活の希望」テサロニケ第一 4:13~18

【金言】それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。(テサロ…

「神の召しと選び」ペテロ第二1:1~11

【金言】ですから、兄弟たちよ。ますます熱心に、あなたがたの召されたことと 選ばれたこととを 確かなものとしなさい。(ペテロ第二 1:10) 1.ペテロの遺言 この書は、使徒ペテロが紀元66年頃にローマで書いた手紙=回覧状と思われる。宛先は「ペテロの…

大東亜戦争のコンテクストを考える

朝日新聞は8月5日付と6日付の紙面で「慰安婦問題を考える」という大特集を組みました。そして、1982年9月2日以来16回も同紙で取り上げてきた「韓国・済州島で、女性たちを慰安婦とするために強制連行した」という吉田清治氏の証言を、虚偽と認め、記事…

「牧者の心」ペテロ第一 5:1~14

【金言】 あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを、牧しなさい。強制されてするのではなく、神に従って、自分から進んでそれをなし、卑しい利得を求める心からではなく、心を込めてそれをしなさい。(第一ペテロ5:2) 1.牧羊の使命 主イエスは復活され…

「よみの征服・天への凱旋」ペテロ第一3:18~22

【金言】 その霊において、キリストは捕らわれの霊たちのところに行って、みことばを語られたのです。(ペテロ第一3:19) キリストは天に上り、御使いたち、および、もろもろの権威と権力を従えて、神の右の座におられます。(ペテロ第一3:22) 1.身代…

「聖なるもの」ペテロ第一1:13~25

【金言】あなたがたを召してくださった聖なる方にならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なるものとされなさい。(Ⅰペテロ1:15) 私たちがキリストによる救いにあずかったのは、私たちの思いを遙かに超えた、神の計画によることである。それ…

「生ける望み」ペテロ第一1:1~12

【金言】神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。(Ⅰペテロ1:3) 1.神に選ばれ、贖われた人々へ この手紙は、使徒…

ただ一つの道(ヨハネ14:1~14)

【金言】わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。 (ヨハネ14:6) 1. 天にある父の家 主イエスは敵に捕らえられる前に、弟子たちに、その後の彼らの歩みのために必要な訓…

【聖書日課】使命に殉ずる覚悟(エステル記4章)

【聖書】エステル記 第4章 モルデカイはすべてこのなされたことを知ったとき、その衣を裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、町の中へ行って大声をあげ、激しく叫んで、王の門の入口まで行った。荒布をまとっては王の門の内にはいることができないからである。…

姥捨て山は今もある!【事件の真相 01】

竹本直江(たけもと なおえ)さん(仮名)は、定年まで教師を勤め上げた、聡明で温和なご婦人でした。退職後は、病気を持つ夫君の世話をして、そのご主人を先に天に送りました。その後、直江さんは、ひとり娘の泰代(やすよ)さん(仮名)と二人で、小綺麗な…

臨死体験は死の体験ではない!

『天国は、ほんとうにある―天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語』著:トッド・バーポ、リン・ヴィンセント、 訳:阿蘇品友里 (2011/10/17) この本は、アメリカや日本のクリスチャンの間で、結構、話題になっているようです。しかし、「聖書」…

ユダヤ人6000人を救った日本の外交官・杉原千畝

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによって殺害されたユダヤ人は、600万人以上とも言われます。その「ユダヤ人狩り」から逃れて来た人々に対して、ビザを発行して命を救った、日本の外交官がいました。杉原千畝(すぎはら ちうね)です。杉原はリトアニアで…

「直葬」でいいですか?

1.5人に1人は「直葬」超高齢社会となった今日、健康と病気が話題の中心を占めるようになり、葬式が日常的な出来事になった。「家族葬」はすでに一般化しているが、最近は、通夜も告別式も行わず、火葬だけで済ます「直葬」が増えているという。NHKが 昨…

「約束による相続人」ガラテヤ人への手紙3章15~29節

【金言】もしあなたがたがキリストのものであれば、それによって アブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。(ガラテヤ3:29) 1.約束の有効性 パウロはこれまで、律法の行いではなく、キリストに対する信仰によって人は義と認められる、と説い…

「天上の教会」黙示録7:9〜17(召天者合同記念礼拝)

【金言】なぜなら、御座の正面におられる小羊が、彼らの牧者となり、いのちの水の泉に導いてくださるからです。また、神は 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださるのです。(黙示録7:17) 1.死後の状態 人は死んだら、どうなるのか。古来、人々はい…

「死を覚悟して」使徒の働き21章1~16節

【金言】私は、主イエスの御名のためなら、エルサレムで縛られることばかりでなく、死ぬことさえも覚悟しています。(使徒21:13) 私たちは、何のために生きて、何のために死ぬのか。パウロの言行からキリスト者の死生観を学びたい。 1.共に生きる喜び パウ…