【金言】
この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、みな心を合わせ、祈りに専念していた。(使徒1:14)
子供の救いのために親にできることは何か。母の日にあたり、主イエスの母マリヤの信仰に学びたい。
1.神に従う母
イエスの両親は敬虔な人たちであった。天使が受胎を告知した時、マリヤは言った、「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように」(ルカ1:38)。両親は幼な子を、律法に定められたとおりに、神に献げた(同2:22-24)。彼らは毎年、過越祭には都エルサレムに上った(同2:41)。
主イエスがカナで行われた最初のしるしに、母マリヤも関わった(ヨハネ2:4、5)。彼女は十字架に至るまでイエスに従った(同19:25)。愛し子の受難に、母の心は痛んだだろう(ルカ2:34-35)。けれども、彼女の愛情は聖別されていたのである。
親の背を見て、子は育つ。まず親自身が神に忠実に従う者でありたい(マタイ10:37)。
2.耐え忍ぶ母
マリヤには7人以上の子供がおり、夫の死後、彼女は子供の養育に苦労した。イエスは長子であったので、家業の大工を継いで、母を助けた(マルコ6:3)。
弟や妹は、兄イエスがキリストだとは信じられなかった(ヨハネ7:5)。イエスが公生涯に立たれた後も、弟や妹が訪ねて来たが、主は肉の家族よりも霊の家族を優先された(マルコ3:31-35)。兄は「気が変になった」と彼らは思った(同3:21)。彼らの誤解に母マリヤは悩んだであろう。親の心、子知らず。
しかし、彼らも復活されたイエスに会って、ついに回心したのである(第1コリント15:7)。
3.祈る母
イエスの昇天後、母と兄弟も弟子団に加わって熱心に祈った(使徒1:14)。弟のヤコブとユダはキリスト教会の指導者となった。彼らの救いと奉仕の背後に、母の祈りがあった。
母親の涙の祈りに神は応えて下さる。子や孫の救いのために祈り続けよう。