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カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

【聖書日課】使命に殉ずる覚悟(エステル記4章)

      
【聖書】エステル記 第4章


モルデカイはすべてこのなされたことを知ったとき、その衣を裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、町の中へ行って大声をあげ、激しく叫んで、王の門の入口まで行った。荒布をまとっては王の門の内にはいることができないからである。
すべて王の命令と詔をうけ取った各州ではユダヤ人のうちに大いなる悲しみがあり、断食、嘆き、叫びが起り、また荒布をまとい、灰の上に座する者が多かった。


エステルの侍女たちおよび侍従たちがきて、この事を告げたので、王妃は非常に悲しみ、モルデカイに着物を贈り、それを着せて、荒布を脱がせようとしたが受けなかった。
そこでエステルは王の侍従のひとりで、王が自分にはべらせたハタクを召し、モルデカイのもとへ行って、それは何事であるか、何ゆえであるかを尋ねて来るようにと命じた。

 

ハタクは出て、王の門の前にある町の広場にいるモルデカイのもとへ行くと、モルデカイは自分の身に起ったすべての事を彼に告げ、かつハマンがユダヤ人を滅ぼすことのために王の金庫に量り入れると約束した銀の正確な額を告げた。
また彼らを滅ぼさせるために、スサで発布された詔書の写しを彼にわたし、それをエステルに見せ、かつ説きあかし、彼女が王のもとへ行ってその民のために王のあわれみを請い、王の前に願い求めるように彼女に言い伝えよと言った。


ハタクが帰ってきてモルデカイの言葉をエステルに告げたので、エステルはハタクに命じ、モルデカイに言葉を伝えさせて言った、
「王の侍臣および王の諸州の民は皆、男でも女でも、すべて召されないのに内庭にはいって王のもとへ行く者は、必ず殺されなければならないという一つの法律のあることを知っています。ただし王がその者に金の笏を伸べれば生きることができるのです。しかしわたしはこの三十日の間、王のもとへ行くべき召をこうむらないのです」。


エステルの言葉をモルデカイに告げたので、モルデカイは命じてエステルに答えさせて言った、

「あなたは王宮にいるゆえ、すべてのユダヤ人と異なり、難を免れるだろうと思ってはならない。あなたがもし、このような時に黙っているならば、ほかの所から、助けと救がユダヤ人のために起るでしょう。しかし、あなたとあなたの父の家とは滅びるでしょう。あなたがこの国に迎えられたのは、このような時のためでなかったとだれが知りましょう」。


そこでエステルは命じてモルデカイに答えさせた、
「あなたは行ってスサにいるすべてのユダヤ人を集め、わたしのために断食してください。三日のあいだ夜も昼も食い飲みしてはなりません。わたしとわたしの侍女たちも同様に断食しましょう。そしてわたしは法律にそむくことですが王のもとへ行きます。わたしがもし死なねばならないのなら、死にます」。

モルデカイは行って、エステルがすべて自分に命じたとおりに行った。

 

【メッセージ】

 

新年を迎えました。この年も御言葉の照らす道を、共に歩んでまいりましょう。

 

さて、ペルシャ帝国の首相ハマンは、王の名によってユダヤ人虐殺の勅令を書き、王の指輪で印を押しました。その文書の写しが、各州で公示されました。
モルデカイは、これを知ったとき、衣を裂き、粗布をまとい、灰をかぶって、大声を上げ、激しく叫びました。全国各地にいるユダヤ人も同様でした。

 

彼らの叫びは、侍女や侍従を通じて、王妃エステルに届きました。彼女は、侍従ハタクをモルデカイのもとへ遣わして、事情を調べさせました。
モルデカイは、この侍従を通じてエステルに、事情を伝えました。そして、ユダヤ人に対するあわれみを求めて王に嘆願することを、エステルに求めました。
これは、王妃といえども、リスクの高い難問でした。「召されないのに、内庭に入って王のもとへ行く者は、必ず殺されなければならない」という規則があったからです。ただし、王が金の笏を伸べれば、生きることができます。

 

エステルは、ここ三十日間、王に召されていないことを、モルデカイに告げました。ことは急を要します。モルデカイは、エステルに、使命の自覚を促しました。
「あなたがこの王家に入ったのは、このような時のためだったのではないか」
エステルは、スサのすべてのユダヤ人に、三日間の断食祈祷を要請しました。祈りによって同胞と連帯し、支えられて、この難問に立ち向かったのです。
 

 

エステルの心は定まりました。
「私が死ななければならないのでしたら、死にます」
自らの命を賭けるに値する使命のあることを、私たちは自覚しているでしょうか。

 

【祈り】

 

わが主なる神様。

私たちは、尊い御子の命によって贖われた、あなたのしもべです。

この身も魂もあなたのものです。

御心のままに、用いてください。

御子イエスの御名によってお祈りします。アーメン