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カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

米軍は日本から撤退する?

論説 第二次世界大戦 大東亜戦争 アジア太平洋戦争 沖縄 中国 外交・国際関係 軍事・安全保障 アメリカ 天皇 歴史 日本史 戦争

  1.暗礁に乗り上げた普天間基地移設問題

普天間基地辺野古への移転をめぐって今、政府と翁長沖縄県知事の間に厳しい対立が生じています。

今年行われた沖縄県民対象の世論調査ではことごとく、普天間基地辺野古への移設に反対する人が賛成する人を上回っています。

私は沖縄の米軍基地を見て回り、地元の人たちから実情を聞いたことがあります。確かに、沖縄の基地負担は重すぎると思いました。

鳩山政権が「県外移設」を公約した時に、それを実現できたら良かったのですが、私はその時にーー奄美大島くらいしかないべえーーと思いました。(奄美大島の皆様、ごめんなさい)。残念ながら、鳩山政権は公約であった米軍基地の沖縄県外移設に失敗しました。

  2.中国の海洋進出への対処

「太平洋を米国と分け合おう」と公言する中国の海洋進出に対処するには、地政学的に南西諸島・沖縄が絶対的に重要です。「人民日報」には、沖縄の領有権を主張する中国側の論文が掲載されたようです。

matome.naver.jp

来年の台湾総統選挙に向かって、東シナ海の緊張が高まっていくと思われます。

第一列島線」に示されているとおり、南シナ海東シナ海は連動しています。中国が南シナ海の浅瀬を埋め立てて造成していることを牽制するために、米国は艦船を派遣するようです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151014/k10010269191000.html

  3.問題解決の道筋
日米安保=日米同盟を維持するには、米国との信頼関係が不可欠です。国と国の約束、とりわけ同盟国同士の約束を反故にできるでしょうか?

沖縄県民の皆様には大変申し訳ありませんが、国家の信用維持・安全保障が地方の都合より優先されるのは、致し方ないことではないでしょうか。

法的には国が勝つ公算が大でしょう。けれど、県民の多数派の反対を押し切って辺野古で基地建設を強行したら、大きな禍根を残しかねません。

時既に遅しかもしれませんが、県外、国外への移設の可能性は無いものか、日本政府も米国政府ももう一度、検討した方が良いかもしれません。中国に対する抑止力の計算がそれで成り立つか、という問題がありますけれど。

  4.米軍の撤退?

では、普天間辺野古かどちらかを選ぶしかないとしたら、沖縄県民の皆様はどちらを選択なさるでしょうか? 「どちらも要らない」というご意見もあるでしょう。

識者の中にも、米軍は日本から撤退する、と予測する人がいます。

gendai.ismedia.jp

米軍に依存しないで日本とアジア太平洋地域の平和を保持する方法があれば、それに越したことはありません。しかし、そんな方法があるでしょうか?

  5.米軍のリバランス

累積債務問題に悩むアメリカ連邦議会は、軍事費に厳しい枠を設けました。そのため、「アメリカは世界の警察をやめた」とオバマ大統領は公言しました。

これには、シェール革命によって、米国のエネルギー供給を中東に依存する必要が無くなったことも、大きく影響しています。

中東や中央アジアから東アジア、太平洋地域へと米軍の重心をシフトする「リバランス」が、大方針となっています。中国の軍事的超大国化・海洋進出に対応する必要がありますし、北朝鮮やロシアの問題がありますから。

世界の市場を一元化してきたグローバリゼーションの大きな流れも、TPPが成立したら、ブロック経済の形成に重心が移っていくでしょう。

アメリカがどれくらい内向きになっているか、大統領選挙の論戦で明らかになるでしょう。

  6.米軍は撤退できない
しかし、米軍は日本から撤退しない、と私は思っています。

韓国が中国に接近したら、共産主義の防波堤となれるのは、日本しかありません。それが一つ。

そして、最も重要な理由は、米国が日本を恐れているということです。日本がなぜ原発を持っているのか。皆様はご存知でしょう。なぜ米軍の戦力が日本に集中して配備されているのか、ということも。
報道ステーション「原発 わたしはこう思う」自民党政調会長・石破茂(いしばしげる)/原発は「日本の核武装能力」保持のために必要 – @動画

  7.日本の征服成らず
戦後70年ということで、今年は多種多様な大戦の記録が報道されました。その中で、「あの8月15日の時点では、中国大陸にいた日本兵のほとんどが日本の勝利を確信していた」という報道がありました。実は、そのように理解している人は、少なくないのです。
d.hatena.ne.jp
https://stars.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=627&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
http://ronbun.apa.co.jp/book_ronbun/vol4/yushu2011japan.html
www.asahi.com

戦争は、地上戦で国土を制圧しなければ、勝ったことになりません。空爆だけでは勝敗は決しません。昭和20年8月15日の時点では、日本の本土(四島)も中国大陸も、米軍は制圧していませんでした。

米軍は地上戦で日本軍と戦うことを、非常に恐れていました。太平洋の島々の攻略、とりわけ硫黄島と沖縄で、想定を遥かに上回る強力な抵抗を体験したからです。

だから、東京大空襲をはじめ日本の本土各地で、違法な無差別の空爆を繰り返し、広島と長崎に原爆を落としたのです。

  8.終戦も天皇頼み

あの戦争を終わらせるのは至難のわざでした。なぜなら、日本の軍部、特に陸軍は連合国に負けたと思っていなかったからです。

昭和天皇による「終戦の詔勅」=玉音放送によって、ようやく軍隊と国民を収めることができました。

終戦の詔勅 (玉音放送)
軍部はその玉音放送のレコードを奪おうとしましたし、その後も戦争を続けようとしてクーデターを企てた者もいました。実際に、各地でしばらくは戦闘が続きました。昭和天皇のご英断は正しかったと思います。

 9.日本人の洗脳

米軍は日本に勝って、本土に上陸してから、非常に多くの暴行事件を起こしました。そのままでは、占領政策はうまくいきません。

そこで、プレスコードとウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムWGIP)によって東京裁判史観=自虐史観を日本人の知性・理性・精神性に埋め込んで、二度と米国に戦いを挑むことが無いように工作したのです。
プレスコード - Wikipedia
ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム - Wikipedia
ironna.jp

あの9・11の同時多発テロ事件が米国に引き起こした混乱を思えば、「リメンバー・パール・ハーバー」の意味がわかるでしょう。

  10.敗戦の現実

先日ふとした時に、他人の会話が聞こえました。
「日本はアメリカに負けたけど、ベトナムはアメリカに勝ったやろ。ベトナム人はそれを自慢するんや」
ベトナム戦争ベトナムの国土は荒廃し、枯れ葉作戦によって奇形児が生まれるなど、ベトナム人はひどい目にあっています。もし、本土決戦を行っていたら、ベトナム戦争と同様の結果になったかもしれません。これは計算違いでしょうか。
https://www.amazon.co.jp/dp/B019PFGYK0/ref=atv_hm_hom_u_c_pmrea_9_brws8?_encoding=UTF8&pf_rd_i=home&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_p=423326229&pf_rd_r=D4V5J5E0V558WN9YHNY2&pf_rd_s=center-15&pf_rd_t=12401
GHQの命令によって「平和憲法」が作られたのは、日本が二度と米国に対して戦いを挑むことが無いようにするためです。だから、日米安保自衛隊、集団的自衛権の限定行使といった「矛盾」が存在するのです。