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カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

徒然経済学01

論説 経済 経済学 エコロジー コンピュータ ブックガイド ポストモダン 帝国主義 情報社会論 推薦書 政治 文明史・文明論 科学技術 資源・エネルギ— IT 脱原発 社会倫理 現代文化論 外交・国際関係 地球環境問題 中国 イスラム教 アジア太平洋戦争

筆者が大学で経済学を学んだのは、もう30年ほども前、バブル経済の末期でした。数学を駆使した数量経済学の最盛期でしたが、私は逆に「人間の行動なんてそんなに合理的でもないべ。なんか嘘っぽいな」と思いました。数学が好きじゃなかっただけかもしれませんが。

サムエルソン 経済学〈上〉

サムエルソン 経済学〈上〉

サムエルソン 経済学〈下〉

サムエルソン 経済学〈下〉

それで、宇沢弘文室田武シューマッハーなど、近経(近代経済学)の限界を説く本をよく読みました。チェルノブイリ原発事故が起こったばかりでしたし。

自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47)

環境経済学の新世紀

環境経済学の新世紀

スモール イズ ビューティフル (講談社学術文庫)

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スモール イズ ビューティフル再論 (講談社学術文庫)

スモール イズ ビューティフル再論 (講談社学術文庫)

大学では中村達也ガルブレイス論)、岩田昌征(比較経済体制論)、工藤秀明(エコロジー経済学)、住谷一彦(ウェーバー論)など亜流の講義にハマりました。

二〇世紀崩壊とユーゴスラヴィア戦争―日本異論派の言立て

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ポスト資本主義を構想する

ポスト資本主義を構想する

  • 作者: 長砂 實、荒木 武司、聽濤 弘、岩田 昌征、大西 広、北見 秀司
  • 出版社/メーカー: 本の泉社
  • 発売日: 2014/10/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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社会主義崩壊から多民族戦争へ―エッセイ・世紀末のメガカオス

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エコロジー経済学―もうひとつの経済学の歴史

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マックス=ヴェーバー (Century Books―人と思想)

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共同体の史的構造論 増補版

共同体の史的構造論 増補版

卒業後も経済や経営の本を時々読みましたが、意外だったのは、経営学トップランナーであるドラッカーが、早くから資本主義の限界を説いていたことです。

Wikipediaにも書かれているとおり、ドラッカーはカール・ポランニーと長年にわたって親交がありました。ポランニーもドラッカーもオーストリア出身のユダヤ人であり、ドラッカーは敬虔なクリスチャンでした。彼らの視点にそのバックグラウンドが大きく影響したのは、当然でしょう。

[新訳]大転換

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経済と文明 (ちくま学芸文庫)

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経済の文明史 (ちくま学芸文庫)

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人間の経済 I 市場社会の虚構性 (岩波モダンクラシックス)

人間の経済 I 市場社会の虚構性 (岩波モダンクラシックス)

人間の経済 II 交易・貨幣および市場の出現 (岩波モダンクラシックス)

人間の経済 II 交易・貨幣および市場の出現 (岩波モダンクラシックス)

◆若森みどり「カール・ポランニーの「経済社会学」の誕生
―『大転換』から『人間の経済』へ―」
http://jshet.net/docs/journal/51/512wakamori.pdf

◆ポラニーの知的遺産と二人のノーベル経済学賞受賞者のポラニー評価(野口建彦) - ジョセフ・E・スティグリッツとダグラス・ノースのポランニー評価について。
http://www.eco.nihon-u.ac.jp/center/economic/publication/pdf/06-01noguchi.pdf

ポランニーの影響でしょうが、ドラッカーは、アメリカを中心とした現代の最先端の経済を分析しつつ、経済人類史という、とんでもなくでかいスケールで「ネクスト・ソサエティー」を1990年代から予見していたのです。

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

「アメリカがソ連に勝った。資本主義が社会主義に勝った」と言って世界中が騒いでいる時に、ドラッカーはグローバリゼーション、ポスト・モダン、現代経済のさらに先について論じていたんですね。

ドラッカーの著書はその後、マネジメントを超えて文明論に、経営学や経済学から社会学へと発展しました。日本人でその意味を理解している人が、どれほどいるでしょうか。

ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会

ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会

非営利組織の経営』に顕著ですが、ドラッカーは、アメリカの強さは、教会や財団、NPO、莫大な寄付金といった互酬の経済の強さにこそ、その秘訣がある、と見ています。アメリカは極端に富が偏在した「貧困大国」ですが、それによってバランスされているわけです。

非営利組織の経営―原理と実践

非営利組織の経営―原理と実践

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

そのようなソサエティーこそが21世紀の世界の主要な問題になる、とドラッカーは問題提起をしています。大航海時代から500年にわたって科学技術と軍備とマネーの力が「近代」世界を支配してきましたが、「これからは、それだけでは問題は解決できないぞ」ってことでしょう。

1492 西欧文明の世界支配 (ちくま学芸文庫)

1492 西欧文明の世界支配 (ちくま学芸文庫)

入門・世界システム分析

入門・世界システム分析

ヨーロッパ的普遍主義

ヨーロッパ的普遍主義

資本主義世界経済1?中核と周辺の不平等

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脱商品化の時代―アメリカン・パワーの衰退と来るべき世界

脱商品化の時代―アメリカン・パワーの衰退と来るべき世界

人、物、カネ、情報。これら4つは経済の基本的要素ですからどれも重要です。コンピューターとインターネットが発達し、人工知能やロボットの活動範囲が拡大していくと、人、物、カネ、情報の動き方や関係は大きく変化します。生命科学や医療技術の発達も著しい時代です。それらによって、社会も人間も巨大な影響を受けます。

人工超知能が人類を超える シンギュラリティ―その先にある未来

人工超知能が人類を超える シンギュラリティ―その先にある未来

中央公論 2016年 04 月号 [雑誌]

中央公論 2016年 04 月号 [雑誌]

そのコントロールを上手にできるのかどうか? 楽観論と悲観論があるようです。ヨハネの黙示録13章の世界となるか?

<その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが、その致命的な傷も直ってしまった。そこで、全地は驚いて、その獣に従い、そして、竜を拝んだ>(黙示録13:3-4)

<それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がもの言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。また、小さい者にも、大きい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。また、その刻印、すなわち、あの獣の名、またはその名の数字を持っている者以外は、だれも、買うことも、売ることもできないようにした>(黙示録13:15-17)

地球環境問題や異常気象(地球の歴史から見れば異常ではないかもしれませんが)も経済社会には面倒な問題です。

筆者は「帝国主義キリスト教」の問題をずっと考えていますが、ポスト帝国主義多元主義となった現代の世界は、さらに問題解決が困難になったのかもしれません。「イスラム国」は、その典型的な事例かもしれません。

カトリック教会と奴隷貿易―現代資本主義の興隆に関連して

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地球日本史〈1〉日本とヨーロッパの同時勃興

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人種差別から読み解く大東亜戦争

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キリスト教の真実―西洋近代をもたらした宗教思想 (ちくま新書)

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文明の衝突

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文明の衝突と21世紀の日本 (集英社新書)

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イスラーム国の衝撃 (文春新書)

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イスラム国「世界同時テロ」 (ベスト新書)

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これからの時代は、マタイによる福音書24章に記されている状況になるのでしょうか?

<民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。 しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。そのとき、人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます>(マタイ24:8-14)

さて、近代経済学の最大の難点は、経済成長を必須とするところにあるでしょう。「フロンティア」はもう無いのに。人口減少社会なのに。アベノミクス財政赤字問題の矛盾を解決できるのでしょうか?

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

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デフレ経済と金融政策 (バブル デフレ期の日本経済と経済政策)

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人口減少社会と寺院: ソーシャル・キャピタルの視座から

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誰か「マイナス成長の経済学」を確立して、安倍総理を安心させてやってくやんせ!

室田武はずーーっと「マイナス成長の経済学」を研究していて、大したもんです。超おもろい人です。政府自民党からは無視されてきたかもですが。

政府自民党は、アベノミクスがコケた場合についても、いくつかのシナリオを官僚や学者に作ってもらっているはずです。

ハイパーインフレか、デフォルトか、「自発的」総動員か? 平時にはできないことも、「想定外」の危機においては、できちゃったりして(>_<;)

ジャパン・クライシス:ハイパーインフレがこの国を滅ぼす (単行本)

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金融緩和で日本は破綻する

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国債を刷れ! 新装版-これがアベノミクスの核心だ-

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「できる限り手を尽くしましたが、諸々の状況が悪化して、再びデフレとなっています。しかし、マイナス成長の常態化という新時代にも、一億総活躍社会の実現により、誰もが豊かさを実感できるようになるのです」て感じでしょうか?

さすが官○長官なら言えるかも、「ですからソーリ、一億総動員体制、じゃなかった、国家総活躍社会って、ネーミングで苦心したじゃないですか。国民の財産を総動員すれば、国の借金なんて、軽く消せますよ」とか?

むか~し戦中に集めた貴金属・宝石とかって、どこに行ったんでしょう? 中国大陸のアヘ……、あ、ヤバいか?

新装・改訂版 謀略の昭和裏面史 (宝島SUGOI文庫)

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東条英機と阿片の闇 (角川ソフィア文庫)

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日中アヘン戦争 (岩波新書)

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日本の阿片戦略―隠された国家犯罪

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阿片王一代―中国阿片市場の帝王・里見甫の生涯

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賢い奥様のように、貯めたヘソクリでなんとかしてくれるとか? やっぱり最後はオーナーが助けてくださるとか? 夢想か。。。

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