KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

ロシア

今、世界を揺るがす左翼と右翼

最近、香港、ソウル、ジャカルタなどアジアの各地で、政府の方針に反対する市民の大規模な抗議活動が、相次いで起こっています。それは、政府によって国民の自由と民主主義が脅かされていることに対する危機感が、人々に高まっていることが、要因の一つと言…

政治力学のベクトルを見極める

ここ数年、どうも腑に落ちない、おかしな動きが日本のキリスト教社会に起こっています。教団や宣教団体の名において、左翼的に偏った反体制の政治運動を行うケースが、非常に多くなっているのです。 一例として、日本バプテスト連盟理事会が出した文書を分析…

多元化し流動化するこの世界で

1.朝鮮戦争再開の危機とロシアの北方領土固定化朝鮮戦争再開の危機は、北朝鮮と韓国の協議によって食い止められました。中国をはじめ諸外国がかけたブレーキも効いたようです。 今回、日本海と黄海にある北朝鮮軍の潜水艦基地から出た潜水艦は普段の10倍…

現代社会主義の新地平

信じた者の群れは、心を一つにし思いを一つにして、だれひとりその持ち物を自分のものだと主張する者がなく、いっさいの物を共有にしていた。彼らの中に乏しい者は、ひとりもいなかった。地所や家屋を持っている人たちは、それを売り、売った物の代金をもっ…

中国宣教略史(1)

前回は、西欧、アフリカ、南北アメリカの視点から帝国主義とキリスト教宣教の歴史的問題について考察した。今回は、中国におけるキリスト教宣教の歴史を簡単にたどり、欧米の帝国主義が中国宣教に及ぼした影響について考察してみたい。 1.景教の流行と消滅…

帝国主義と世界宣教

www.pewforum.org ピュー・リサーチ・センターの2011年の統計によると、世界には21億8千万人のキリスト教徒がいる。世界人口のおよそ3分の1がクリスチャンである。そのうちローマ・カトリックが半数で約11億人、プロテスタントは37パーセントで約8億人、…

今、日本の政治を考える(1)

1.政治という作業政治や行政というものは、日々緊迫した問題が次々に発生する国際社会と国内社会の現実に向き合って、様々なファクターを考慮し計算し連絡・調整・協議を重ねて決断を下し、問題を処理していく仕事です。白か黒か、賛成か反対か、正か誤か…

集団的自衛権の行使容認について(3)

1.何に反対しているのか?7月1日に集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたことについて、多数の批判の声があがっています。しかしその中には、集団的自衛権の行使そのものに反対する人もいれば、国会や国民レベルでの話し合いと理解が不十分なまま閣議…

大東亜戦争のコンテクストを考える

朝日新聞は8月5日付と6日付の紙面で「慰安婦問題を考える」という大特集を組みました。そして、1982年9月2日以来16回も同紙で取り上げてきた「韓国・済州島で、女性たちを慰安婦とするために強制連行した」という吉田清治氏の証言を、虚偽と認め、記事…

帝国主義? 覇権主義?

3月17日にクリミア自治共和国の議会がウクライナからの独立を宣言した。ロシアのプーチン大統領は、クリミアをロシアに編入する手続きを開始した。米国やEU(欧州連合)諸国はロシアに対する制裁措置を始めている。 黒海に面するクリミア半島は、ロシアにと…