KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

宣教

ナムアミダブツとキリスト教(2)

kanai.hatenablog.jp 今回は、浄土教の思想の歴史的発展について考察してみます。この記事は一つの壮大な仮説としてお読みください。 1.無量寿経 法然を宗祖とする浄土宗や親鸞を宗祖とする浄土真宗は、無量寿経(大経)、観無量寿経(観経)、阿弥陀経(…

ナムアミダブツとキリスト教(1)

鎌倉の大仏(阿弥陀仏) 『仏説無量寿経』一切の衆生救済のために王位を捨てて、世自在王仏のもとで法蔵菩薩と名乗り修行し、衆生救済のための五劫思惟し、浄土への往生の手立てを見出し、衆生救済のための「四十八願」を発願したのち、改めて誓いを立て修行…

金井塾 ご案内

金井塾は、福音主義の信仰に立って、 牧師・信徒説教者・教会学校教師をめざす方々に必要な聖書教育と神学教育を行っています(超教派)。 日本基督教団のCコースなど教師検定試験を受験する方々に、最適な個別指導を行っています。 礼拝や集会に出張して、…

律法と福音 ー ルター神学の根本原理 ー

序論 二つの原理=律法と福音 和協信条・根本宣言・第5条 このように二つの教えが並んでいるのであって、両者はまた並行して、しかも一定の秩序のうちに、正しい区別をもって、与えられなければならない。 すべての人が経験する人生の根本問題は罪と死であ…

キリスト教終活・葬儀の宣教的ポテンシャル

今、急速に進行する少子高齢化=人口減少によって、日本社会の様々な領域で危機的な変化が起こっている。男性・女性ともに平均寿命が80歳を超えて、今や日本は世界に冠たる長寿国である。そして、一年間の死亡者数が130万人以上という「多死時代」を迎えてい…

ローマ人への手紙の主題・主張・結論

http://bibleatlas.org/isv/paul.jpg 筆者は昨年4月から主日礼拝で「ローマ人への手紙」の講解説教を続けてきましたが、すでに70回目に至り、残るところわずかとなりました。さすがに、これだけ付き合ってみると、使徒パウロがどのような状況で、何を伝え…

日本伝道のブレイクスルー戦略(3)

kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp [注]この論説は、日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 が発行している『聖書教育教案誌 牧羊者』の「教師養成講座」に、筆者が連載している記事を転載したものです。 日本イエス・キリスト教団 信徒局 教…

女性のリーダーシップとネットワーク

日本イエス・キリスト教団 兵庫教区婦人部総会 第一部 礼拝説教 2017年4月18日 「女性のリーダーシップとネットワーク」金井 望(婦人部長、神戸大石教会牧師) ■聖書朗読 ローマ人への手紙16章1-4節(口語訳) 1 ケンクレヤにある教会の執事、わたしたちの…

日本伝道のブレイクスルー戦略(2)

[注]この論説は、日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 が発行している『聖書教育教案誌 牧羊者』の「教師養成講座」に、筆者が連載している記事を転載したものです。 日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 kanai.hatenablog.jp 第2章 日本…

御言葉は地の果てまで(ローマ10:16-21)

【聖書朗読】ローマ人への手紙10章16~21節 【説 教】「御言葉は地の果てまで」金井望牧師【今週の聖句】 その声は全地に響き渡り、 そのことばは地の果てまで届いた。 わたしは、わたしを求めない者に見いだされ、 わたしをたずねない者に自分を現した。 (…

日本伝道のブレイクスルー戦略(1)

[注]この記事の本文は、日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 が発行している『聖書教育教案誌 牧羊者』の「教師養成講座」に連載する予定の原稿です。 日本イエス・キリスト教団 信徒局 教会教育室 序論 再生へのリビジョン 2016年9月27日から30日…

日本伝道会議(JCE6)の会場へのアクセスについて

今週開催される【日本伝道会議】の会場について、お尋ねがありましたので、ご説明いたします。非公式情報です(^_^;) ■主会場は「神戸コンベンションセンター」です。〒650-0046 神戸市中央区港島中町6-11-1 Google マップ https://goo.gl/maps/dMHqToMNVG12 …

カミ・神・God

国語辞典で「神(かみ)」の項目を見ればわかりますが、これには、いくつもの意味があります。『広辞苑』(第5版、岩波書店)には次のように書かれています。 ①人間を超越した威力を持つ、かくれた存在。人知を以てはかることのできない能力を持ち、人類に…

日本宣教の根本問題

1.日本にキリスト教徒が少ないのはなぜか 今日、キリスト教徒は世界人口のおよそ3分の1を占めています。世界一の経済大国である米国では、キリスト教徒が人口の7割を占め、週に1回以上教会に行く人が5割近くいます。日本の隣国・韓国では人口のおよ…

寺田時雄さんのチャレンジ@大阪・加賀屋

昨日、8月25日、私は、大阪市住之江区の加賀屋地区で宣教活動を始めた畏友・寺田時雄さんを、訪問しました。 寺田さんは、大阪湾岸の商工業地帯で、長年にわたり様々なビジネスをしてこられました。その中で、住之江区は教会が少ないことに気づき、この地…

コーチングとは何か

序 論 近年、日本でも「コーチング」が流行している。いや、ビジネスや教育などの場では、定着していると言えるくらいかもしれない。例えば、こんな具合である。 権威型のリーダーシップが機能する時代はもはや終わり、マネジャーやリーダーには今、対話によ…

一粒の麦が地に落ちて

2016年4月3日 復活後第1主日 聖書朗読 使徒の働き7章54節〜8章3節 説 教「一粒の麦が地に落ちて」 金井望牧師 今年度は主日礼拝で「ローマ人への手紙」を連続して学ぶ予定である。今回と次回はその導入として、著者パウロ(サウロ)の回心について学び…

天皇皇后両陛下がフィリピンご訪問

天皇皇后両陛下が今、フィリピンを訪問しておられます。昨晩は、大統領主催の晩餐会で、天皇陛下がお言葉を述べられました。 「先の大戦においては、貴国の国内において日米両国間の熾烈な戦闘が行われ、このことにより貴国の多くの人が命を失い、傷つきまし…

西早稲田のキリストムラ

出典 http://i.4travel.jp/travelogue/show/10532913「新宿区西早稲田2-3-18に集結する反日組織一覧表(随時更新)」という文書がネット上にあります。 新宿区西早稲田2-3-18に集結する反日組織一覧表(随時更新) | mixiユーザー(id:34202227)の日記筆者も…

牧師とは何か

序 牧師職の諸問題プロテスタントでは教会の指導者を「牧師」と呼ぶのが一般的です(他に司祭、監督、長老、その他諸々の呼称があります)。しかし、同じく牧師と呼んでいても、そのあり方は、それぞれの教派、教団、グループ、教会によってずいぶん多様です…

なぜ日本はキリスト教を拒むのか

豊臣秀吉がなぜ、伴天連を追放したのか。 徳川幕府がなぜ、あれほど激しく切支丹を迫害したのか。 明治政府がなぜ、国家神道を創ったのか。 敗戦後のキリスト教ブームが、すぐに去ってしまったのは、なぜか。それは、キリスト教宣教が、欧米列強の帝国主義的…

ハデス(よみ)とゲヘナ(地獄)

フラ・アンジェリコ『黄泉へ下るキリスト』、1437-1446年頃、サンマルコ美術館聖書の世界観によれば、人の意識は、死によって消滅するのではなくて、死後も存続します。肉体という「外なる人」が滅びても、霊魂という「内なる人」が、それぞれに固有の人格を…

ファリサイ派とキリスト教

1 ファリサイ派とは キリスト教の源流には、古代ユダヤ教の三つあるいは四つの流れがある、と筆者は考えています。その第一はファリサイ派です。 ファリサイ派の源流は、セレウコス朝シリアの悪名高き王、アンティオコス4世エピファネスのヘレニズ厶政策に…

福音派と共産党の共闘?(3)

日本では国家機密が守れない。だから、米国から日本に重要な情報を送ることはできない。そのために、日米の防衛協力に重大な支障が生じている。だから、日本は秘密保護法を作らなければいけないーー。特定秘密保護法ができたのは、そのような事情があったか…

心の貧しい人は幸いか

ルドルフ・イェーリン「シュヴァルツバルトの山上の説教」 【比較研究】 マタイによる福音書5章3節の和訳について https://biblehub.com/interlinear/matthew/5-3.htm http://www.bbbible.com/bbb/bbbmt05a.html <Greek> Μακάριοι οἱ πτωχοὶ τῷ πνεύματι…

天皇とは何か(1)

「天皇はキリスト教的神である」。小室直樹はこの本で、実にヤバイところを突いています! 小室直樹著『天皇恐るべし―誰も考えなかった日本の不思議』<NESCO BOOKS>文藝春秋, 1986年 天皇恐るべし―誰も考えなかった日本の不思議 (NESCO BOOKS) 作者: 小室…

帝国主義=グローバリズムと一体化したキリスト教の超克

kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp kanai.hatenablog.jp この30年ほど、長い長い旅をしてきた。自分なりにいろいろなことを考えて、いろいろ…

ヴァイタ著『ルターの礼拝の神学』【要約】(1)

V.ヴァイタ著『ルターの礼拝の神学』【要約】 Vilmos Vajta 博士はハンガリーに生まれ、スウェーデンで学び、ドイツ・ストラスブールにあるルーテル世界連盟のエキュメニカル・インスティテュートの主事として活躍した人物である。彼が“Die Theologie des G…

都心回帰時代の宣教と牧会

1.丘陵地・山地の住宅地における高齢化の問題私が住んでいる神戸市は、六甲山地が市域の大きな部分を占めています。神戸市と建設・不動産の企業が、近郊の丘陵地や山地を造成して広大な住宅地を開発したことは、神戸市を大きく発展させた快挙でした。しか…

エキュメニカル運動略史

1.危機の時代と新しいポテンシャル 19世紀に欧米に起こった産業革命=工業化の波は、列強の帝国主義的侵略と植民地支配となって全世界に波及した。同時期に欧米のキリスト教に起こったリバイバリズム(信仰復興運動)は、多数の宣教団を生み出し、世界各地…