KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

福音主義

「ローマにて」使徒の働き28章16~31節

【金言】こうしてパウロは満2年の間、自費で借りた家に住み、たずねて来る人たちをみな迎えて、大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。(使徒の働き28:30~31) 1.聖書による証し パウロがローマに着い…

福音派の礼拝は、なぜ貧しいのか(2)

Juan de Juanes(1523-1579) : The Last Supper kanai.hatenablog.jp 今回は礼拝の内容について考察してみましょう。 1.神に献げる犠牲か、神から受ける賜物か まず、聖餐論から始めます。主の晩餐=聖餐の礼拝は、初代教会において、ユダヤ教とキリスト教…

福音派の礼拝は、なぜ貧しいのか

サンドロ・ボッティチェリ《 東方三博士の礼拝 》1490-1500年 ウフィツィ美術館 ウフィツィ美術館展 » 上野・浅草ガイドネット 「福音派の礼拝は、なぜ貧しいのか」。これは古い伝統を持つ教会の礼拝と、いわゆる福音派の教会の礼拝、両方を体験した人から、…

石居正己著『教会とはだれか』

私は仕事柄、礼拝論・礼拝学に興味がありまして、ここ数年、関係する本を漁っています。その中で、スゴイ本が一つありました。 石居正己著『教会とはだれか ー ルターにおける教会』(リトン、2005年)です。 「Gottesdienst Divine Service 神の奉仕として…

「救いの条件」使徒の働き15章1~12節

<金言> 私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。 (使徒15:11) 新しいことを始める時にはトラブルが付きものである。しかし、それを恐れていては何事も進められない。初代教会に起こった「ブレイク…

バックストンの信仰と宣教(日本イエス・キリスト教団のルーツ01)

この歴史物語は英国人宣教師バークレー・フォウェル・バックストン(Barclay Fowell Buxton 1860年 - 1946年)の話から始まる。 バークレー・バックストン - Wikipedia バックストン師は1860年8月16日に英国エセックスのレイトンストーン・ハウスに生まれた…

歴史を学ぶ意義について(日本イエス・キリスト教団のルーツ・序文)

自分(たち)は、何者であり、時間的・空間的・社会的な全体像の中でどこに位置しており、どのような意味・目的を持っているのか。 このいわゆる「アイデンティティー(Identity)」を理解することは、人間にとって、個人であれ集団であれ、欠くことのできな…