「滅亡の警告」ルカ13:1-9
【金言】
あなたがたも、悔い改めないなら、みな同じように滅びます。(ルカ13:3)
聖書は、神の大いなる裁きの日が近づいていることを、教えている。
そのための備えについて学びたい。
1. 悔い改めの必要
イエスの一行がエルサレムに向かう途中、都に起こった事件が伝えられた。
総督ピラトがガリラヤ人を殺して、その血を過越のいけにえの血に混ぜたという。
ピラトは皇帝崇拝を奨励する偶像崇拝者であり、残酷な暴君であった。
ガリラヤは独立運動の盛んな地であり、総督の怒りを買った人たちがあったのだろう。
ピラトはエルサレムに水を引く水道の工事を行っていたが、その関係でシロアムの池に建つ塔が崩れ、18人のエルサレム住民が死ぬという事故もあった。
ユダヤの教師や民衆は、これらの不幸はその人たちの悪い行状に対する神罰である、と考えていた。
しかし、イエスは違う。
その人たちが特別なのではなく、誰もが皆、悔い改めなければ、もっと恐ろしい永遠の滅びに至る、とイエスは警告されたのである。
2. 悔い改めの時
悔い改めとは「方向転換」を意味する言葉である。
すなわち、神に背く罪の生活を改め、神に従う義の生活を実践することである。
神は悔い改めの実を結ぶことを要求しておられる(3:8)。
当時のユダヤ人のように外面的装いだけではいけない。
イエスはいちじくの木のたとえをもって、神の裁きの日が近いことを警告された。
イエスは3年間、宣教をなさったが、人々は真実に悔い改めようとはせず、紀元70年にユダヤは滅亡した。
神は大いなる忍耐をもって時を伸ばしておられるが、裁きの日は近づいている(第二ペテロ3:9-10)。
救いの時は今である!