「信じる者であれ」ヨハネ20:24~31
【金言】不信仰であってはいけない。信じ続けなさい。(ヨハネ20:27)
1. 人の不信仰
復活された主イエスは、日曜日の夕方、家に閉じこもっていた弟子たちの真ん中に立たれ、ご自身をお示しになった。ところが、12弟子の一人であるトマスは、そのとき彼らと一緒にいなかった。トマスは弟子たちの証言を信じず、こう言った、
「私は、その手に釘の跡を見、私の指を釘のところに差し入れ、また私の手をそのわきに差し入れてみなければ、決して信じません」。
トマスは主イエスと共に死ぬ覚悟をしたこともあった(ヨハネ11:6)。しかし、彼は主イエスの十字架の死の意味が分からなかった(ヨハネ14:5)。十字架と復活の意味は人間の経験や知恵だけではわからないものである(Ⅰコリント1:18~25)。
2.信仰の神秘
主イエスは1週間後の日曜日に、再び弟子たちの真ん中に立たれた。そして、イエスはトマスにその手と脇の傷を見せつつ言われた、
「不信仰であってはいけない。信じ続けなさい」。
トマスは「わたしの主。わたしの神。」と信仰を告白した。
主イエスは不信仰に陥りやすい私たちを慰め、励まし、力づけて、立ち直らせてくださる。私達は、肉眼で主イエスを見ることはできない。しかし、聖霊によって生ける主への信仰が与えられた。そして今、私たちは主を愛し、喜びにあふれている(Ⅰペテロ1:8)。信仰は神の賜物であり、神秘である。
見ないで信じる者は幸いである。