「異邦人の救い」使徒の働き15章13~35節
【金言】聖霊と私たちは、次のぜひ必要な事のほかは、あなたがたにその上、どんな重荷も負わせないことを決めました。 (使徒15:28)
1.民族宗教から世界宗教へ
神は、今から4000年も前にアブラハムを召し出して、「地上のすべての民族は、あなたによって祝福される」と約束された(創世記12:3)。しかし、それから2000年間、古代イスラエル人・ユダヤ人の信仰は民族宗教の枠から出なかった。割礼と律法は、その象徴である。
主イエスはサマリヤ人や異邦人にも伝道し、弟子たちに世界宣教をお命じになったが(使徒1:8)、聖霊降臨の後も彼らはエルサレム、ユダヤから外に出ようとしなかった。
そこで主は、ユダヤ教徒による迫害を用いて、まずディアスポラ(離散民)出身の信徒たちを散らし、サマリヤ人と異邦人に福音を広めるようにされた(8章)。そして主は「異邦人の使徒」としてパウロを召し出し、バルナバと共に宣教の実を結ばせた後に、彼らをエルサレムへ送られたのである。
2.聖霊によるユダヤ人と異邦人の結合
この頃(48年春)エルサレム教会では、主イエスの弟・ヤコブが指導者の一人になっていた。彼は復活されたイエスを見るまでは弟子ではなく、保守的なユダヤ教徒であった。ヤコブは、アモス書9:11-12(70人訳)を引用して、異邦人の救いが神の計画であることを主張した。
ペテロとヤコブの弁論によって会議の結論は決した。エルサレム教会の使徒、長老、信徒は一致して、
①異邦人の信徒たちを「兄弟」として受け入れ(23)、
②パウロとバルナバの異邦人世界における使徒的活動を承認し(26)、
③律法の束縛からの自由を保証した(28-29)。
これは「聖霊」がお導きになったことである(28)。
3.喜び・励まし・力添え
彼らは、預言者であるユダとシラスを使者に選んで、「使徒教令」を託し、バルナバ、パウロと共にアンテオケに派遣した。この文書と二人の言葉がアンテオケ教会の人々を大いに喜ばせ、励まし、力づけた。
キリスト者=教会は神から賜る真理と愛によって一つになることができる。私たちも聖霊の導きに従って、一致協力し、「聖なる公同の教会」の建設に仕えていこう。