「天地の主なる神」 使徒の働き17章22~31節
【金言】この世界とその中にあるすべてのものをお造りになった神は、天地の主ですから、手でこしらえた宮などにはお住みになりません。(使徒17:31)
1.多神教の町
使徒パウロはマケドニヤでの宣教活動の後、アテネに行った。彼はこの町の至る所に偶像があるのを見て、心に憤りを感じた。
そこでパウロは、ユダヤ教の会堂でユダヤ人や神を敬う異邦人と議論し、広場で町の人々と毎日、議論した。この町の市民は哲学や文学を愛し、議論を愛する人々であった。パウロの話の中心はイエスの復活であった。
哲学者たちは、パウロの話を新奇なものと思い、彼をアレオパゴスの丘に連れて行った。ここは評議会が開かれる場所である。パウロは評議所の真中に立って語った。
2.天地の主なる神
(1) 創造主
真の神は、宇宙とその中の万物を造られた方である。
(2) 歴史の支配者
神は「天地の主」であり、すべての人に命を与え、民族を造り出し、国々の歴史を支配しておられる。
(3) 啓示者
神は、自然を通して、歴史を通して、御子イエスを通して、ご自身を啓示しておられる。
(4) 救済者
神は人類の無知を大目に見ておられたが、今や全世界の人々に、悔い改めて真の神に立ち返ることを、命じておられる。そのために神は御子イエスをこの世に遣わし、彼を死から復活させられたのである。
(5) 審判者
神は御子イエスによってこの世を裁く日を決めておられる。今は全世界の人々に救いのチャンスが与えられている期間である。
真の神を求めて、罪を悔い改め、救い主イエス・キリストを信じることを、隣人に勧めよう!