KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

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竹島や尖閣諸島の事件の本質について

アジア・太平洋戦争の終戦(1945年、昭和20年)からもう「67年」の歳月が経過しました。竹島尖閣諸島でここ数日起こっている事件は、日本の安全保障体制や外交・国防の方針をチェックする良い機会かもしれません。

 

日本が戦後、外交・国防の要としてきた日米安保体制も、国際情勢の変化によって、その内実が変化しています。日本の政府もマスコミも国民も、その変化を見逃さず、的確に対応しなければなりません。

 

「日本が外国によって攻撃されたら、米国が軍隊を出動させて、守ってくれる」。それが当然だと期待している人が、少なからずいるでしょう。しかし、今や、それが当然ではなくなっているのかもしれません。米国の核の傘と強力な駐留軍によって守られることに慣れて、平和ボケした日本人は、目を覚ますべきでしょう。

 

たとえば、米国が同盟国として日本に「集団的自衛権」を求めるのであれば、米国は日本の領土問題にも積極的な関与と支援を為すべきです。米国によって主導された、アジア・太平洋戦争の戦後処理によって、これらの領土は現在の状況に置かれたのですから、なおさらです。米国は第三の当事者です。

 

今回の諸事件に関して、アメリカ政府はどのような見解を示し、どのような関与をするでしょうか? 米国が中立的な姿勢を示し、日本を支援しないのであれば、日本は憲法を改正して、国防体制を改編し、自衛の努力を強化していかざるを得ないでしょう。日米安保条約を保持しつつ、自分たちの手で、自分たちの国を守ることができる「普通の国」になるのです。

 

日本には軍隊へのアレルギーを持つ人が、少なからずいるように思います。「自国の軍隊を持たなくても防衛はできる」と主張する「空想的平和主義者」も大勢いるようです。しかし、軍事力は、攻撃のためにだけあるのではなく、外国による自国への侵入・攻撃を防ぐ「抑止力」の効果も持っています。人は、無防備でいると、犯罪の犠牲になりやすい。それが現実です。軍隊や警察が無ければ、社会の平和・秩序は保てません。

 

韓国や中国の政治指導者たちは、政治的・外交的な道具としてアジア・太平洋戦争の問題を利用しています。日本の政治家やマスコミ、知識人、教育関係者、宗教家、国民が、韓国や中国のプロパガンダに乗せられて、彼らが主導する「歴史認識」の泥沼に溺れてしまったら、東アジアに大変な危機を招くことになるでしょう。

韓国や中国は、客観的に、公平に、誠実に歴史資料を扱っているでしょうか? 韓国や中国にも誠実な歴史学者が大勢いると思うのですが、韓国や中国の政府が主導する、反日的に偏向した学説や教育、外交的主張は信用しがたいものです。

 

日本が韓国や中国の良き隣人であるためにも、今起きている問題をしっかりと見つめて、真実と虚偽を見分け、現実的な対処の方法を学び、考えて、分かち合い、行動しましょう!

 

<参考>

 

竹島問題】韓国が主張する独島論を検証

http://www.youtube.com/watch?v=q3mN4IGozoo&feature=share


尖閣諸島問題】尖閣諸島が中国領でない5つの理由

 http://www.youtube.com/watch?v=05x4iciT_z8&feature=fvwrel