KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

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「罪の世に生まれたキリスト」マタイの福音書1章1~17節

【金言】この方こそ、ご自分の民を その罪から救ってくださる方です。(マタイ1:21) 


神の御子イエスは、およそ2000年前、ユダヤの地に、ユダヤ人としてお生まれになった。その意味を学びたい。
 
  1.アブラハムの子孫であるキリスト
 
神は、およそ4000年前に<アブラハム>を召し出して、彼の子孫によって地上のすべての民族・国々が祝福されるという約束をお与えになった(創世記12:3、22:18)。この約束を実現する<子孫>がイエス・キリストである(ガラテヤ3:16)。
 
  2.ダビデの子孫であるキリスト
 
<ダビデ>は古代イスラエル王国を興隆させた偉大な王である。ダビデの子ソロモンの死後、王国は分裂と堕落と破滅の道を辿った。バビロン補囚の後もユダヤではペルシア、ギリシア、ローマによる支配が続き、ユダヤ人は彼らを解放する<ダビデの子>なる王を切望していた。

イエス・キリストは<ユダヤ人の王としてお生まれになった方>である(2:2)。キリストはやがて現実に全地の王となられる。しかし、まずそれ以前に、霊的な神の支配を全世界の人々にもたらす<王>として来られたのである。
 
  3.罪人の子孫であるキリスト
 
この系図には4人の女性の名がある。<タマル>は舅と姦淫をした(創世記38章)。<ラハブ>は遊女であった(ヨシュア2章)。<ルツ>は異邦人である(ルツ1章)。<ウリヤの妻>バテ・シェバに至っては、ダビデ王は彼女を得るために、その夫を殺したのである(サムエル第二11章)。彼が忠信な部下であるにも関わらず!
 
この罪深き世のただ中に、罪無き神の御子が降られた。それは御子イエスが<ご自分の民をその罪から救ってくださる方>だからである(21)。
 
イエス・キリストは、私たちのどんな罪でも解決してくださる。罪を告白して、キリストにあって赦しと清めといやしをいただこう!