1年くらい前まで、「この人FBハマるべな」と思う人に「FBやりませう!」と勧めていた。「僕はそんなヒマ無いから」と、たいていの人が一度はシブる。ところが、使い始めたら、やっぱりハマっている。なにしろ私より先に「いいね!」を押している。
そういう人は、そもそも人とつながることの多い生態を持っており、まさにフェイスブック社がターゲットとしている人種なのだ。他ならぬ小生もそのひとり。クリスチャン、特にKGK(キリスト者学生会)のごときネットワーク型の自主的な活動に関わっていた人は「つながる」訓練をしていたのだろう、自覚は無いとしても。
「友達の友達は友達だ。世界に広げよう、友達の輪」的な「生き方」。こういったら大げさかもしれないが、この原理が、インターネットという媒体によって、全世界で「10億6000万人」、日本で「1700万人」という恐ろしく巨大なネットワークを生み出してしまった。
この公共性が高く、膨大な個人情報を扱う事業が、一私企業の手に握られている。そのリスクを我々はよく理解すべきだろう。
今やフェイスブックは大学生の就職活動にも使われている。企業はフェイスブックで就職情報を流し、学生のタイムラインを見て採否の資料とする。そこで対策として、プライベート用と就職用でFBのアカウントを使い分けている学生もいる。
最近は顔認証技術が向上して、インターネットのいろいろなところにアップされた顔で個人を特定し、個人情報を集めて、結合させることができるようになった。FBは顔写真を載せる実名主義がウリだが、個人情報保護のために工夫が必要だろう。我々が「FB処世術」を身につける必要もあるのだ。
そんな事情で、安易に友人知人をFBに誘うのが、はばかられるような状況である。
【参照】
http://www.j-cast.com/tv/2013/01/05160265.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/19/news024.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20121001/426547/
http://wired.jp/2012/08/21/germany-facebook-must-destroy-facial-recognition-database/