KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

山上の栄光(マタイ17:1~13)

【金言】これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞きなさい。(マタイ17:5)

 

  1. イエスの栄光

 

受難の告知から<六日たって、イエスはペテロとヤコブ、その兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に>登られた。それは祈るためであった(ルカ9:28)。

すると彼らの目の前で、イエスの<御姿が変わり、御顔は太陽のように輝き、御衣は光のように白くなった>。その輝きはイエスの神としての栄光を表す(使徒26:13、黙示録1:16)。真白な衣は天上に住む者の特徴である。

 

  2.イエスの使命

 

しかも、モーセとエリヤが現われてイエスと話し合っているではないか>。

三者は、イエスがエルサレムで遂げる<最期>(エクソダス)について話していた(ルカ9:31)。イエスは、旧約聖書が預言するメシア(キリスト)としての使命を果たすために、天から降ってこられ、十字架刑に処されて死ぬのである。

ところがペテロはこう言った、

よろしければ、私がここに三つの幕屋を造ります。あなたのために一つ、モーセのために一つ、エリヤのために一つ」。

これは賓客をもてなす行為である。ペテロは彼らをとどめて、ここを聖地としたいのか。彼はイエスを、彼らと同列の預言者くらいにしか理解していなかったのである。

 

  3.イエスの臨在

 

すると、<光り輝く雲>がその人々を包み、雲の中から

これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞きなさい

という声がした。

輝く雲は神の臨在を表す(出エジプト40:34)。イエスは天父の御心によって遣わされた神の御子である。御子の来臨は直接的・決定的・最終的な神の啓示である。

弟子たちは恐れてひれ伏した。イエスは近づき、彼らに手をおいて言われた、

起きなさい、こわがることはない」。

彼らが目を上げると、イエスの他には誰もいなかった。

ただイエスおひとりだけ>を救い主と崇め、御言葉を聴き、従っていこう。