KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

福島第一原発の汚染水処理と大地震への備えについて

福島第一原子力発電所廃炉作業を検証してきたIAEA国際原子力機関)の調査団長が2月17日に、東京都内で記者会見をして、汚染水を処理したあとの放射性物質を含んだ水を、国の基準以下まで薄めて海に放出することも検討する必要がある、という考えを示しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150217/k10015535811000.html

2月22日には、福島第一原子力発電所汚染水が港湾に流出したようです。
最近も東日本大震災の余震が続いていますが、福島第一原発とその関連施設は大地震に耐えられるのでしょうか?
高濃度の放射性物質が大量に流出することのないように、しっかりとした備えが為されることを希望します!

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東北でまた地震 “M6超” なぜいま立て続けに?

20日午後1時25分に東北地方で発生した地震は、震源地が三陸沖で、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されます。今週は17日にも午前8時6分にM6.9、午後1時46分にもM5.7の地震が起きています。地震はいずれも4年前の東日本大震災の余震域で起きていて、気象庁によりますと、20日の地震は17日の午前中に起きた地震の余震だということです。気象庁は、東日本大震災の余震は今後、M7クラスのものは少なくなるものの、強い地震津波を伴う地震が発生する可能性は東日本大震災以前よりもなお高いということで、注意を呼び掛けています。

 福島第一 汚染水が港湾に流出か NHKニュース

東京電力によりますと22日午前10時ごろ、福島第一原発の敷地内にある山側から港湾内につながる排水路で、簡易測定している放射性物質の濃度が上昇したことを示す警報が鳴りました。
調べたところ、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質の濃度が最大で1リットル当たり7230ベクレルに上昇していることが分かりました。
この場所の放射性物質の濃度は雨などの影響で上昇し、1リットル当たり数十から数百ベクレルで推移していますが、今回、検出された濃度は、その10倍以上に当たるということです」

 

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以下は、日テレNEWS24 からの引用です。

福島第一原発で汚染水漏れ 原因特定できず | 日テレNEWS24

 2月23日(月)11時45分配信

 福島第一原発の排水路から高い濃度の汚染水が港湾内に流れ出たトラブルで、東京電力は汚染水がどこから流れ込んだのかこれまでに特定できず、引き続き調べている。
  福島第一原発構内の排水路では、22日、ベータ線を出す放射性物質の濃度が、前の日の1リットルあたり40ベクレルから最大で7200ベクレルほどに上昇し、排水路の港湾側出口付近の海水からも高濃度の汚染水が確認された東電は、排水路に残った水をくみ出しなどしていたが、その後、放射性物質の濃度は通常の値まで下がったという。
  東電はタンクや移送配管から汚染水漏れは確認されていないとしていて、流入経路を引き続き調べている。

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以下に引用するのは、東京電力の「報道関係各位一斉メール 2015年」です。

報道関係各位一斉メール|東京電力

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福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について

平成27年2月22日
東京電力株式会社

 本日(2月22日)午前10時頃、構内側溝排水放射線モニタ「高」警報が発生しました。その後、午前10時10分頃、構内側溝排水放射線モニタ「高高」警報が発生しました。

 本日(2月22日)午前10時20分現在、当該放射線モニタの指示値については、以下のとおりです。
 A系:5.05×10^3Bq/L(全ベータ)
 B系:5.63×10^3Bq/L(全ベータ)

 現在、構内汚染水タンク等の漏えいの有無および、構内側溝排水放射線モニタの健全性の確認を実施しています。

 また、午前10時20分、全汚染水タンクエリアの止水弁「閉」の確認、35m盤上の汚染水移送の停止、排水路ゲート「閉」を指示しました。

 その後、以下のことを確認しております。
 ・午前10時25分、全汚染水タンクエリアの止水弁が「閉」となっていること
 ・午前10時30分、全汚染水タンクの水位に有意な変動がないこと

 本警報発生に伴い、本日(2月22日)予定していた地下水バイパス一時貯留タンク(Gr3)からの排水について、午前10時3分、地下水バイパス一時貯留タンク(Gr3-1,Gr3-2,Gr3-3)に貯留してある水の海洋への排水を開始いたしましたが、同日午前10時18分、念のため、排水を停止しました。

 なお、モニタリングポスト指示値の有意な変動は確認されておりません。

以 上

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福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報)

平成27年2月22日
東京電力株式会社

 本日(2月22日)、構内側溝排水放射線モニタ警報発生についての続報です。

 本日(2月22日)午前11時頃に採取した当該排水路の分析結果について、
  セシウム134:4Bq/L
  セシウム137:11Bq/L
 でした。(全ベータについては、分析中)
 この分析結果は、定例で分析している当該モニタ近傍の昨日の分析結果
  タンク脇側溝(C排水路の合流点前)
  セシウム134:検出限界値未満(15Bq/L)
  セシウム137:検出限界値未満(23Bq/L)
 と比較して、低い値でありました。

 本日(2月22日)午前11時46分までに、多核種除去設備、増設多核種除去設備、高性能多核種除去設備、RO濃縮水処理設備、モバイストロンチウム除去装置(A系・B系・第二の2および4)を停止し、35m盤の移送をすべて停止しました。

 当該放射線モニタA系は、午前11時50分に2.68×10^3Bq/L(全ベータ)を確認、当該放射線モニタB系は、午後0時20分に2.96×10^3Bq/L(全ベータ)を確認し、「高高」警報が解除となりました。(「高高」警報設定値:3.0×10^3Bq/L(全ベータ)

 本日(2月22日)午後0時20分、全汚染水タンクについて、タンクパトロールを完了し、漏えい等の異常がないことを確認しました。

 本日(2月22日)午後0時47分、排水路ゲートをすべて「閉」にしました。

 当該放射線モニタA系は、午後1時30分に1.45×10^3Bq/L(全ベータ)を確認し、「高」警報が解除となりました。(「高」警報設定値:1.5×10^3Bq/L(全ベータ))

 本日(2月22日)午後2時2分、当該モニタの警報発生時に汚染水の移送中であった系統の配管パトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認しました。

 本日(2月22日)午後2時50分現在、当該放射線モニタの指示値については、以下のとおりです。
  A系:1.24×10^3Bq/L(全ベータ)(警報発生なし)
  B系:1.78×10^3Bq/L(全ベータ)(「高」警報発生中)

 本日(2月22日)午後3時1分、当該排水路に溜まった水の排水のため、パワープロべスター(バキューム車)によるくみ上げを開始しました。

 現在排水路、排水路出口および港湾内のサンプリングを実施するとともに、警報発生の原因について引き続き調査を実施しております。

 なお、モニタリングポスト指示値の有意な変動は確認されておりません。

※側溝放射線モニタにつきましては、平成26年6月16日に公表した資料のPDF17~23ページをご確認ください。
 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/l140616_04-j.pdf

以 上

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福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報2)

平成27年2月22日
東京電力株式会社

 本日(2月22日)、構内側溝排水放射線モニタ警報発生についての続報です。

 当該排水路について全ベータ放射能の分析を行った結果、以下のとおりでした。この分析結果は、定例で分析している当該モニタ近傍(タンク脇側溝(C排水路の合流点前))の昨日の全ベータ分析結果40Bq/Lと比較して、有意な変動であることを確認しました。

  構内側溝排水放射線モニタ近傍:3.8×10^3Bq/L(午前11時00分採取)
  発電所港湾内排水路出口   :3.0×10^3Bq/L(午後0時30分採取)

 また、「高高」警報発生後の当該放射線モニタ指示値の最大値は以下のとおりであり、流入箇所は特定できていないものの、排水路に汚染された水が流入し、発電所港湾内に流出したと推定しました。

  <構内側溝排水放射線モニタ指示値(最大値)>
   A系:5.63×10^3Bq/L(全ベータ)
   B系:7.23×10^3Bq/L(全ベータ)

 構内側溝排水放射線モニタ警報発生については、本日午後4時55分に核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき制定された、東京電力株式会社福島第一原子力発電所原子炉施設の保安及び特定核燃料物質の防護に関する規則第18条第11号「核燃料物質又は核燃料物質によって汚染された物が管理区域外で漏えいしたとき。」に該当すると判断しました。

 なお、午後1時50分に採取した構内側溝排水放射線モニタ近傍の全ベータ放射能分析結果は、約390Bq/Lに低下しております

以 上

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福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報3)

平成27年2月22日
東京電力株式会社

 本日(2月22日)、構内側溝排水放射線モニタ警報発生についての続報です。

 当該排水路内の水の放射能分析を行った結果、午後1時50分に採取した構内側溝排水放射線モニタ近傍の全ベータ放射能分析結果(約390Bq/L)より低下しております。分析結果は、以下のとおりです。

 <構内側溝排水放射線モニタ近傍>(午後6時20分採取)
  全ベータ  :190Bq/L
  セシウム134:検出限界値(2.8Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(3.5Bq/L)未満

 また、構内排水路の上流側については、有意な変動は確認されませんでした。分析結果は、以下のとおりです。

 <B排水路ふれあい交差点(B-0-1)>(午後1時15分採取)
  全ベータ  :検出限界値(16Bq/L)未満
  セシウム134:検出限界値(16Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(26Bq/L)未満

 <C排水路正門付近(C-0)>(午後1時5分採取)
  全ベータ  :検出限界値(16Bq/L)未満
  セシウム134:検出限界値(17Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(26Bq/L)未満

 なお、港湾内の水の放射能分析を行った結果、通常の変動範囲内の値であることを確認しました。分析結果は、以下のとおりです。

 <1~4号機取水口北側(シルトフェンス外)>(午後4時15分採取)
  全ベータ  :24Bq/L
  セシウム134:検出限界値(3.3Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(3.9Bq/L)未満

 <2号機取水口間>(午後4時採取)
  全ベータ  :22Bq/L
  セシウム134:検出限界値(1.8Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(2.8Bq/L)未満

 <6号機取水口前>(午後3時25分採取)
  全ベータ  :17Bq/L
  セシウム134:検出限界値(2.1Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(2.1Bq/L)未満

 <物揚場前>(午後3時40分採取)
  全ベータ  :22Bq/L
  セシウム134:検出限界値(2.3Bq/L)未満
  セシウム137:3.3Bq/L

 <港湾口>(午後4時3分採取)
  全ベータ  :15Bq/L
  セシウム134:検出限界値(1.2Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(1.1Bq/L)未満

 <港湾内東側>(午後4時10分採取)
  全ベータ  :検出限界値(15Bq/L)未満
  セシウム134:検出限界値(1.3Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(1.2Bq/L)未満

 <港湾内西側>(午後4時13分採取)
  全ベータ  :検出限界値(15Bq/L)未満
  セシウム134:検出限界値(1.5Bq/L)未満
  セシウム137:1.9Bq/L

 <港湾内北側>(午後4時17分採取)
  全ベータ  :19Bq/L
  セシウム134:検出限界値(1.2Bq/L)未満
  セシウム137:1.9Bq/L

 <港湾内南側>(午後4時6分採取)
  全ベータ  :検出限界値(15Bq/L)未満
  セシウム134:検出限界値(1.1Bq/L)未満
  セシウム137:検出限界値(1.3Bq/L)未満

※「当該モニタ」および「排水路ゲート」の位置関係については、以下の資料をご確認ください。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150222_01-j.pdf

以 上

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福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報4)

平成27年2月23日
東京電力株式会社

 昨日(2月22日)、構内側溝排水放射線モニタ警報発生についての続報です。

 昨日(2月22日)午後10時に採取したC排水路(構内側溝放射線モニタ近傍)の分析結果については、全ベータ値が20Bq/Lセシウム134が検出限界値(3.3Bq/L)未満、セシウム137が6.9Bq/Lであり、通常の変動範囲内の値に低下していることを確認しております。

 また、当該警報発生後、排水路から港湾内への汚染した水の流入防止のため、BおよびC排水路に設置してあるゲートを「閉」とし、溜まった水についてはパワープロベスター(バキューム車)による回収作業を行っております。

 今後、降雨の影響等により排水路内の水が溢水し、管理できないところで土壌に浸透する恐れ、さらには外洋への流出リスクを回避する目的から排水路ゲートを「開」とすることといたしました。

以 上

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福島第一原子力発電所構内側溝排水放射線モニタ警報発生について(続報5)

平成27年2月23日
東京電力株式会社

 昨日(2月22日)、構内側溝排水放射線モニタ警報発生についての続報です。

 本日(2月23日)午前3時50分から午前5時23分にかけて、最下流側の排水路ゲートおよびB、C排水路のゲートを全て「開」にしました。

 今後、排水路内の水(採取箇所:構内側溝排水放射線モニタ近傍)および港湾内等の海水(10箇所)については、ガンマ放射能および全べータ放射能の測定頻度を1回/週から1回/日に変更し、モニタリングを強化していきます。

以 上

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