「強行採決」?
9月17日夕方、参議院平和安全法制特別委員会で、安全保障関連法案が可決され、参議院本会議に緊急上程されました。これを、衆議院での採決と同様に、「強行採決」だと報じたマスコミが多数ありました。
衆議院で116時間、参議院で100時間以上、質疑に費やしていながら、「強行採決」なんて言えるのでしょうか。
16日は、丸一日どころか、17日の深夜3時半まで、ずっと与党の議員を待たせたまま、野党の議員は議事をストップさせたではありませんか。
議事進行を「強行」に妨害した野党こそ、議会制民主主義の破壊者ではないでしょうか。「強行採決」などという言葉を使うマスコミも、無責任が過ぎます。
多数決で可否を決めるのが民主主義のルールです。「全会一致で決めなければならない」というのは、民主主義ではなくて全体主義です。
「オレたちの意見が通らないなら、議場から出ていくよ。オレたちがいない間に採決したら、強行採決だよ」。小学生でも、それはおかしいって分かります。
平和主義とか立憲主義とか訴えている人たちが、暴力的な方法で議事進行を妨害するのは、矛盾しています。
委員長が会議のために移動することができないように、野党の議員たちが集まって通路を塞ぐ。
議場では、野党の議員たちが委員長席を取り囲んで、威圧する。
委員長からマイクを取り上げる。委員長の口を手で塞ぐ。やじを飛ばし、「廃案」と連呼する。それなのに、「委員長の採決の声が聞こえなかったから、採決は無効だ」と言う。
こんな国会じゃ、教育上悪くて、子どもたちに見せられません。18歳から選挙権があるというのに。
野党は、「自分たちこそ国民の声を代弁している。自分たちの主張が正しい」と言うのなら、次の国政選挙で勝てるんじゃないでしょうか。衆参共に勝って、法律を変えれば、よろしいでしょう。
デモをしている方々も、選挙活動をしたら良いのです。
憲法が保証している、民主的で公正で平和な方法によって、日本の政治は変えることができます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150917/k10010238871000.html