天皇皇后両陛下が今、フィリピンを訪問しておられます。昨晩は、大統領主催の晩餐会で、天皇陛下がお言葉を述べられました。
「先の大戦においては、貴国の国内において日米両国間の熾烈な戦闘が行われ、このことにより貴国の多くの人が命を失い、傷つきました。このことは、私ども日本人が決して忘れてはならないことであり、この度の訪問においても、私どもはこのことを深く心に置き、旅の日々を過ごすつもりでいます」
「この度の私どもの訪問が、両国国民の相互理解と友好の絆を一層強めることに資することを深く願います」
両陛下の外国訪問は大変な重みがあり、その心のこもったお言葉と振る舞いは、外国の人々にも大きな感動を与えています。他の何ものも代わり得ない重要な外交です。
皇室は世界で最も尊敬されている王室であり、実際に天皇皇后両陛下は尊敬すべき素晴らしい人格者です。これは、国民としてとても喜ばしいことだと思います。
天皇陛下は、日本の歴史と伝統を御身に負われつつ、世界の諸国・諸民族とオープンで友好的平和的な関係を築いてこられました。陛下は、復古主義的・国家主義的な右傾化を、お喜びにはならないでしょう。もちろん、日本の伝統文化を骨抜きにする左傾化など、論外であられましょう
フィリピンでは国民のおよそ9割がローマ・カトリック教徒です。皇后陛下は、ローマ・カトリックの信仰を持つ家庭でお育ちになられました。皇室皇族の方々がキリスト教について深い理解を持っておられることは、よく知られた事実です。
日本人がキリスト教に改宗しない理由はいくつもあると思いますが、キリスト教自体が解決すべき自らの問題に気づかなければ、話になりません。特に、欧米のキリスト教会が、国家権力や商人たちと結託して、帝国主義の手先となっていた問題が重要です。
フィリピンは、スペインに支配されて植民地とされたことから、ローマ・カトリックの国となりました。日本の徳川幕府は仏教の寺檀制度によってキリシタン撲滅をはかり、明治政府は天皇崇拝の国家神道によってキリスト教に対抗しました。それによって、日本は独立を保ったのです。
皇室皇族・神道・仏教を包含した日本の宗教改革を、聖書的・神学的・宣教的に真剣に考えて、祈りませんか!
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