安全保障関連法は29日に施行
安全保障関連法が今月29日に施行されることが、閣議で決定されました。中国の南シナ海における軍事基地建設、北朝鮮の核兵器・ミサイル開発、IS(イスラミック・ステイト)の勢力拡大、ヨーロッパに広がるテロの恐怖。最近は、こうした軍事的政治的緊張がますます強まっています。ところ、わが国では未だ、安保法の廃止を求めて政治的社会的な運動を展開している人たちがいます。
思想・信条・言論・表現・通信・結社・集会などの自由は、法律違反・人権侵害・公共の福祉の侵害が無ければ、当然認められます。しかし、「安倍政権はヒトラー・ナチスと同じだ」と断定したり、「アベノミクス」を「アホノミクス」と言い換えて揶揄したりして、なりふり構わぬ運動を展開するのは、国民・市民・社会人としていかがなものでしょうか。
http://www.sankei.com/politics/news/160123/plt1601230030-n2.html
http://toyokeizai.net/articles/-/14072
「集団的自衛権は違憲だ。戦争法の強行採決は無効だ。安倍政権を倒して、平和憲法を守り、戦争法を廃止しよう」。聞こえてくるのは、そればっかりですが、それは本当か、適切か、よく考えた方が良いでしょう。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/heiwa_anzen.html
あの安保法案を可決した国会は、大荒れでした。野党の議員は、委員長席に大勢で押しかけて、マイクを取り上げ、議事進行を妨害しておきながら、「強行採決」だとか「無効」だとか言って非難する。あまりにも大人げないでしょう。筆者は、テレビで国会中継を見ながら、旧社会党の「牛歩」を思い出しました。
これを「生徒会」の手本として、児童・生徒に見せられるでしょうか?
http://www.sankei.com/politics/news/150917/plt1509170030-n1.html
あの参議院平和安全法制特別委員会での委員長封じ込めは、ひどかったですね。昨年9月16日、野党議員は理事会室の入口を「人間バリケード」でふさいで、鴻池委員長を委員会室に向かわせない作戦を決行し、総括質疑開催を見送らせました。野党は女性議員を多数、理事会室のドアの前に配置して、与党議員がそこを空けようとすると、「触るな、セクハラだ」といって抵抗する始末。子どもじみていると言ったら、子どもに怒られそうです。委員長さんは、トイレにも行けなくて、困ったのではないでしょうか。
民主党は国民の信を失って、選挙で惨敗し、下野しました。多数決は民主主義の基本ですから、野党議員が体を使って、物理的に審議や採決を妨害するというのは、投票した有権者=国民を愚弄する行為でもあります。
戦前の日本では、政党が抗争に明け暮れて、政党政治がまともに機能しなくなったから、軍部の政治支配を許してしまったのです。
政権を批判する人たちには、それに代わりうる対案を提示していただきたいですね。政権を潰すだけなら、政治は混乱して、経済は衰退し、国防もままならず、国民生活にも重大な悪影響が出ます。
「自民党の改憲草案には反対だ。しかし、今の野党が自民党に代わって政権を担えるとは思えない。今度の参議院選挙ではどの政党を支持したらよいか、迷っている」という有権者が多いんじゃないでしょうか。
①正確な論拠を示さずに、
②あるいは論理に飛躍がある暴論・極論に基づいて、
③単純な言葉で、
④極端な政治的主張を、
⑤繰り返して発信し、
⑥人々の感情や思考、行動を、一定の方向に動かそうとする。
⑦これはマインドコントロールであり、
⑧プロパガンダであり、
⑨社会運動のデモでしばしば行われる、
⑩政治的煽動です。
ヒトラーが率いたナチスや、毛沢東が指導した文化大革命では、この方法が用いられて、政権が転覆され、独裁政権・恐怖政治が生まれました。わが国で、そんなことが起こらないよう願います。
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