ヴァチカンと伊勢神宮、どっちが古い?
唐突ですが、問題です。
【問1】現存する国の中で、最も古い国は、どこでしょう?
【問2】現存する国の中で、最も人口の多い国は、どこでしょう?
【問3】現存する王の中で、最も影響力のある王は、誰でしょう?
【答】西洋キリスト教世界では、それは「神の国」ヴァチカンであり、ローマ教皇です。(注)
世界最小のこの国は、2000年の歴史を誇ります。
世界最小の国ヴァチカンの「国民」は、12億7千万人ほどいます。ほとんどが二重国籍ですが(^_^;)
http://www.cathoshin.com/news/catholics-world-14/10960
アウグスティヌスの『神の国』や『教えの手ほどき』においてすでに、このような世界観・歴史観は確立しています。
この本が面白いです★★★★★
岡崎勝世著『聖書VS世界史』(講談社現代新書)
聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)
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ちなみに、非キリスト教世界で現存する最も古い国は、どこでしょう?
それは日本です。
だから、西洋主要国の首脳たちが、伊勢神宮に行くことになってしまうのです。
ちなみに、先日の「ブラタモリ」(NHK総合)は「志摩」がテーマで、とても面白い内容でした🌟
主要国首脳の方々にも、志摩の海女さんと交流していただきたかったなあ。
「あま」=「海人」「海士」「海女」「塰」「蜑家」「蜑女」は、いわゆる『魏志倭人伝』や『万葉集』などにも記述があって、「日本」や「日本人」の形成に重要な関わりがあるようです。
以下、『世界大百科事典』( 第2版)から引用します。
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あま【海人】
古文献に海人,海部,蜑,白水郎などと記す。海を主なる生業の舞台とし,河川,湖沼で素潜(すもぐ)りする漁民をはじめ,釣漁,網漁,塩焼き,水上輸送・航海にたずさわる人々を,今日いう男あま(海士),女あま(海女)の区別なく〈あま〉と総称する。
[系統と分布]
日本民族の形成過程のなかで,かなり明瞭にあとづけられるのは南方系であり,インド・チャイニーズ系とインドネシア系に大別されよう。前者は,古典にみえる阿曇(あずみ)系およびその傍系である住吉系漁労民で,中国南部の閩越(びんえつ)地方の漂海民の系統をひき,東シナ海を北上し,山東半島から遼東半島,さらに朝鮮半島西海岸を南下し,多島海,済州島方面を経て玄界灘に達する経路をたどったと推定される。
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(注)非キリスト教世界では、中国の13億7千万人が最大です。また、1975年に倒れたエチオピア帝国は、ソロモン王(紀元前1011-931年)にまで遡ると言っていますから、現存する王朝としては世界最古・最長だったのかもしれません。