今年2017年5月13日(土)は、いわゆる「ファティマの聖母出現」からちょうど100年になります。ファティマはポルトガルの小都市の名です。
ローマ教皇フランシスコは、これを記念して5月12日と13日の2日間にわたって、ファティマの聖母巡礼聖堂を訪問するようです。
http://ja.radiovaticana.va/news/2016/12/20/1280398
現代における「聖母マリアの出現」については、ローマ・カトリック教会(以下RCと略す)とプロテスタントで見解が大きく異なります。筆者はプロテスタントですから、それを真の神の啓示として認めていません。
けれども、これは重要な問題ですから、あえてここで問題提起をさせていただきます。RCの信者の方々の信仰を否定するものではありませんので、ご容赦ください。
「ファティマの聖母出現」とは、どのような出来事だったのでしょうか。以下、ウィキペディアから引用します。
〈1917年5月13日、ファティマの3人の子供たちの前に聖母マリアが現れて毎月13日に同じ場所へ会いに来るように言った。子供たちは様々な妨害に遭いながらも、聖母に会い続けて様々なメッセージを託された〉。
〈1917年10月13日、集まった約七万人の群衆は雨に濡れていたが、太陽が狂ったような急降下や回転を繰り返し猛烈な熱で彼らの服は乾いてしまった。世界各国の天文台で当時こうした太陽の異常行動は確認されておらず、群衆全員が同じ幻覚を見たことになる。居合わせた新聞記者たちも目撃しポルトガルのあらゆる新聞に大々的に掲載された。群衆を散らすために山岳兵部隊が動員されたが、彼らも奇跡を目撃して直ちに回心した〉。
〈後年にカトリック教会・ローマ教皇庁はこの一連の現象を聖母の出現と公認し、5月13日はファティマの聖母の出現記念日とされた〉。
これに関係して「聖母マリア」の預言書『聖母から司祭へ』が出版され、「マリアの司祭運動」が世界中で、日本でも展開されています。
marianmovementofpriests.jimdo.com
http://prayer135.seesaa.net/s/article/139475428.html?seesaa_related=category
筆者はこの本を読んで、非常な疑問と危険を感じました。
(1) イエスの母マリアを「神の母」として神格化するのは偶像崇拝ではないか?
(2) 聖母マリアが語ったとされる「預言」を、神から来た啓示として、信じて良いのか?
今年はこうした動きが加速しそうです。本物と偽物をきちんと見分けることも牧者の大切な務めであることを思い、以上、問題提起をさせていただきました。