2018年3月11日 受難節第4主日 礼拝説教
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【聖書朗読】マタイの福音書18章1〜14節
【説教題】「この小さい者たちのひとりを」金井 望 牧師
【中心聖句】
この小さい者たちのひとりが滅びることは、天にいますあなたがたの父のみこころではありません。(マタイ18:14)
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【説教要旨】
1. 子どものように自分を低くする
主イエスはペテロに「天国の鍵を授ける」と言われた(16:19)。彼が弟子の筆頭格であることは明らかだった。弟子たちは、神の国で誰が一番偉いのか、ということに強い関心を示した。すると、主イエスは意外なことを仰せになった。
まことに、あなたがたに告げます。あなたがたも悔い改めて子どもたちのようにならない限り、決して天の御国には、はいれません。だから、この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で一番偉い人です。
子どもは、社会的な地位や名声を持っておらず、低い立場に身を置いているので、自分の間違いを素直に認めて<悔い改め>ることができる。神の御前で罪を認めて、<自分を低くする>ことができなければ、人は天国に入ることができない。
2. 子どもにつまずきを与えるな
当時のユダヤ社会では、子どもの社会的な立場は低くくて、軽んじられていた。子どもは神殿やシナゴーグ(会堂)の礼拝に出ることができなかった。ところが主イエスは子どもを中心に置いて、こう仰せになった、
「だれでも、このような子どものひとりを、わたしの名のゆえに受け入れる者は、わたしを受け入れるのです。しかし、わたしを信じるこの小さい者たちのひとりにでもつまずきを与えるような者は、大きい石臼を首にかけられて、湖の深みでおぼれ死んだほうがましです」。
彼らの守護天使はいつも天父の御顔を仰いでいる。天父は子どもたちを特別に愛しておられる。彼らを見下げてはならない。
3. この小さい者たちのひとりを捜し求めよ
羊飼いは<99匹を山に残して、迷った一匹を捜しに出かけ…もし、いたとなれば…その人は迷わなかった99匹の羊以上にこの一匹を喜ぶ>。
「このように、この小さい者たちのひとりが滅びることは、天にいますあなたがたの父のみこころではありません」。
私たちも子どものように素直に悔い改めて、心へりくだり、小さき者たちを理解して受け入れ、共に主に従う者でありたい。