【金言】なぜなら、御座の正面におられる小羊が、彼らの牧者となり、いのちの水の泉に導いてくださるからです。また、神は 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださるのです。(黙示録7:17)
1.死後の状態
人は死んだら、どうなるのか。古来、人々はいろいろなことを考えてきた。主な考え方を挙げてみよう。
①死によって、体も心も人間存在の全体が消滅する(唯物論)。
②体から魂が抜け出て浮遊する(古代日本)。
③魂は他の人間に生まれ変わる(古代ギリシア)。
④魂は他の人間か動物に生まれ変わり、やがて成仏する(ヒンドゥー教、仏教)。
⑤魂は天国か地獄か煉獄に行く。煉獄では刑罰を受けて浄化される(カトリック)。
⑥魂は眠って無意識となる(プロテスタントの一部)。
⑦キリストの恩恵にあずかって天国に行く魂と、よみ(ハデス)に行く魂がある(プロテスタントの多数派)。
⑥⑦はいずれも、キリストの再臨によって、すべての人は体をもって復活し、最後の審判を受けて、新天新地に入る者と地獄(ゲヘナ)に行く者に分けられる。
私たちは神の言葉である聖書を基準として考え、⑦が正しいと信じている。
2.天上の教会
ヨハネの黙示録第7章において、私たちは天国の様子をかいま見ることができる。
①そこには、<あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、だれにも数えきれぬほどの大ぜいの群衆>が集められている。
②<彼らは、大きな患難から抜け出て来た者たちで、その衣を小羊の血で洗って、白くした>。キリストの十字架の血によって罪をきよめられた人たちである。
③<彼らは神の御座の前にいて、聖所で昼も夜も、神に仕えている>。
④彼らは<御座の前にひれ伏し、神を拝して>高らかに讃美の歌を歌っている。
⑤神が彼らと共におられるので、<彼らはもはや、飢えることもなく、渇くこともなく、太陽もどんな炎熱も彼らを打つことは>無い。
地上の歩みには多くの困難があり、苦しみがある。けれども、主が共にいて、私たちをゴールまで導いてくださる。天国では、主が大いなる慰めと豊かな報いを与えてくださる。
私たちも、与えられた馳せ場を走り抜いて、先に天に召された聖徒たちに続く者でありたい。