2013年7月21日に行われた参議院議員選挙は、与党=自民党+公明党の圧勝に終わりました。
細かい分析は、これからいろいろと出てくるでしょうが、現段階で の小生の見方を以下、述べさせていただきます。
1.アベノミクス強し
今回は、なんと言っても、「アベノミクス選挙」ですね。
争点はいろいろあるにせよ、国民が最も切実に望んでいるのは、景 気が良くなって、安定した仕事が得られて、収入が増えることです 。
雇用も賃金も健康保険も年金も不安定で、先行きが不安なことばか りですから、当然です。
まだ、投資家や東証1部上場企業とその社員くらいにしか、アベノ ミクスの「恩恵」(?)は十分に及んでいませんが、その他の人た ちも今のところ、その「恩恵」を期待する他ないのでしょう。
なぜなら、自民党以外の政党に、経済効果を期待できないからです 。
消去法で、「自民党」が残ったから、という有権者が多いのではな いでしょうか。
2.民主党弱し
自民党勝利の隠れた(?)功労者は民主党でしょう。
かつて、「一党支配が長く続くと、安定していて良いけれど、いろ いろと弊害も生じてしまった。んじゃ、小選挙区制にして、二大政 党体制にしたら良かんしょ」ってなことになったはず。
ところが、民主党に政権を持たせてみたら、やってることは自民党 と大して変わらない。慣れていないし、仲間割れして足の引っ張り 合いばかりするし、迷走している。
これなら、パワー、スピード、ボリューム、経験知で勝る自民党の 方がマシだと、国民にはわかってしまったんですね。
政権から降りた後も、民主党は、衆議院で通った重要な法案の数々 を、参議院で政争の具に使って潰したりしている。
それで、「ねじれ」が問題にされて、つけこまれちゃったんですね 。
なんであの「社会党」が潰れたのか! あの自滅の道を真似して、 どうするつもりか??
んだもんで、反自民党=民主党ではなくて、=維新の会、=みんな の党、=共産党になってしまったんですね。
3.反日の反動
自民党圧勝には、もう一つ、意外な功労者がいます。
それは、中国や韓国の反日的な活動です。
尖閣だ、竹島(独島)だ、慰安婦だ、靖国だ、なんだと言って騒げ ば騒ぐほど、自民党のタカ派=国家主義的改憲勢力に有利になって いきます。
それがわかっていて、煽る人たちがいたりして。。。まさか?
国民の身の安全を守り、国家・企業・国民の財産・権益を確保する のが、国家の基本的な役割です。
民主党政権の危機管理能力の無さを目の当たりにした以上、ベテラ ンの自民党に頼るしかない、と判断するのも至極当然です。
4.しかし! しか~し!!
今回の選挙の勝敗は明らかです。
しかし! しか~し!! これで、自民党の原発推進政策や「憲法 改正案」が支持された、と思ってもらっちゃあ、困ります !(>< )!
各種の調査結果を見ると、与党=自民党+公明党に票を投じた有権 者にも、原発推進に反対する人たちが少なくありません。
即時原発停止を訴える人々だけでなく、近い将来に原発を廃止する ことを望む人々も、現政権の原発推進政策に賛成してはいません。
一党独裁が、国民の基本的人権を侵害し、戦争へと突進する危険性 を多分に持っていることは、世界の歴史において、また、日本の歴 史において、経験的に明らかなことです。
衆参両院における「3分の2」の議席数。憲法改正案の発議ができる、ここが分かれ目です!
5.日本の政治をあきらめない!
多様な民意をできるかぎり正確に反映させて、かつ、時代の変化に 即応できる政治のあり方を、もう一度よく考えて、立て直す必要が あります。
この日本国にとって、小選挙区制=二大政党体制が最適なのか? あるいは中選挙区制=多党体制の方が良いのか? 二院制と一院制のどちらが良いのか?
選挙制度は、民主主義の基礎を成すものですから、国民的議論を経 て、熟慮の上で、改革を図る必要があるように思います。
そのためにも、まずは、有権者が選挙に行って、自分の意志を表明 すること。この基本が大切です。
今回の参院選の選挙区の投票率は52・61%、戦後で3番目に低い投票率でした。
選挙権を行使せず、この国の舵取りを政府=与党に白紙委任するこ とは、自分たちの未来を、自分たちの自由を、放棄するに等しいこ とです。
国家の権力者に都合よく、国民が振り回される。そんな人生、そんな社会が、楽しいものでしょうか?
いま、ここで、もう一度、心に誓いましょう。
私たちの未来を、私たちの自由を守るために、
「日本の政治をあきらめない!」 と。
自民 | 民主 | 公明 | みんな | 共産 | 維新 | 社民 | 生活 | 改革 | みどり | 諸派 | 無所属 | 定数 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新勢力 | 115 | 59 | 20 | 18 | 11 | 9 | 3 | 2 | 1 | 0 | 1 | 3 | 242 | |
当 選 | 65 | 17 | 11 | 8 | 8 | 8 | 1 | 0 | - | 0 | 1 | 2 | 121 | |
選挙区 | 47 | 10 | 4 | 4 | 3 | 2 | 0 | 0 | - | 0 | 1 | 2 | 73 | |
比 例 | 18 | 7 | 7 | 4 | 5 | 6 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | - | 48 | |
公示前 | 84 | 86 | 19 | 13 | 6 | 3 | 4 | 8 | 2 | 4 | 2 | 6 | 237欠5 |
細かい分析は、これからいろいろと出てくるでしょうが、現段階で
1.アベノミクス強し
今回は、なんと言っても、「アベノミクス選挙」ですね。
争点はいろいろあるにせよ、国民が最も切実に望んでいるのは、景
雇用も賃金も健康保険も年金も不安定で、先行きが不安なことばか
まだ、投資家や東証1部上場企業とその社員くらいにしか、アベノ
なぜなら、自民党以外の政党に、経済効果を期待できないからです
消去法で、「自民党」が残ったから、という有権者が多いのではな
2.民主党弱し
自民党勝利の隠れた(?)功労者は民主党でしょう。
かつて、「一党支配が長く続くと、安定していて良いけれど、いろ
ところが、民主党に政権を持たせてみたら、やってることは自民党
これなら、パワー、スピード、ボリューム、経験知で勝る自民党の
政権から降りた後も、民主党は、衆議院で通った重要な法案の数々
それで、「ねじれ」が問題にされて、つけこまれちゃったんですね
なんであの「社会党」が潰れたのか! あの自滅の道を真似して、
んだもんで、反自民党=民主党ではなくて、=維新の会、=みんな
3.反日の反動
自民党圧勝には、もう一つ、意外な功労者がいます。
それは、中国や韓国の反日的な活動です。
尖閣だ、竹島(独島)だ、慰安婦だ、靖国だ、なんだと言って騒げ
それがわかっていて、煽る人たちがいたりして。。。まさか?
国民の身の安全を守り、国家・企業・国民の財産・権益を確保する
民主党政権の危機管理能力の無さを目の当たりにした以上、ベテラ
4.しかし! しか~し!!
今回の選挙の勝敗は明らかです。
しかし! しか~し!! これで、自民党の原発推進政策や「憲法
各種の調査結果を見ると、与党=自民党+公明党に票を投じた有権
即時原発停止を訴える人々だけでなく、近い将来に原発を廃止する
一党独裁が、国民の基本的人権を侵害し、戦争へと突進する危険性
衆参両院における「3分の2」の議席数。憲法改正案の発議ができる、ここが分かれ目です!
5.日本の政治をあきらめない!
多様な民意をできるかぎり正確に反映させて、かつ、時代の変化に
この日本国にとって、小選挙区制=二大政党体制が最適なのか?
選挙制度は、民主主義の基礎を成すものですから、国民的議論を経
そのためにも、まずは、有権者が選挙に行って、自分の意志を表明
今回の参院選の選挙区の投票率は52・61%、戦後で3番目に低い投票率でした。
選挙権を行使せず、この国の舵取りを政府=与党に白紙委任するこ
国家の権力者に都合よく、国民が振り回される。そんな人生、そんな社会が、楽しいものでしょうか?
いま、ここで、もう一度、心に誓いましょう。
私たちの未来を、私たちの自由を守るために、
「日本の政治をあきらめない!」 と。