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カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

「社会運動」だぜっ!

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社会運動2014.9 No.414

社会運動2014.9 No.414

 

 

『社会運動』。この雑誌の編集主幹をしている澤口隆志さんには、大変お世話になった。もう25年も前になる。私が大学を出て働いた、最初の職場の上司だった。大学でエコロジー経済学を専攻した関係で生活クラブ生協を知り、その新しい社会運動を体験してみたくなったのだ。

www.seikatsuclub.coop

 

しかし、自動車の免許を取得したばかりで、いきなり1.5トンのトラックを運転しなきゃならない。横に乗って指導をしてくださった上司や先輩の方々には、メーワクどころじゃない、コワ〜〜イ思いをさせてしまった f- -;; ぎっくり腰になった時は、事務局長の澤口さんにまで配達を代わっていただいた。

正直言って、「こんなに良い職場ってあるのか!?」とヒジョーに驚いた。仕事はきついし、食品を扱うので責任は重い。でも、職員は皆、自分に合った自由な生き方をしていて、互いを思いやり、助け合うことがごく自然にできている。すごくフラットな関係。クリよりクリらしいかも、とノンクリに対する偏見を完全に打破されてしまったのだった。

頭でっかちの自分であったが、澤口さんはよく理解してくださり、いろいろな学習のチャンスを与えてもらった。私が秘匿していた大学の卒業論文『新しい共生社会の構想』を「読みたい」とご所望だったので、お渡ししたら、しっかりとコピーを取っておられた。

あの頃、私は、近代産業社会のカラクリを歴史的に考察しながら、「エコロジー協同社会をどうしたら実現できるか」それを考えていた。答えがよくわからず、あの卒論は駄作だと思っていた。しかし、実のところ、誰も確かな答えを持ってはいなかったのだ。

あれから25年。ポスト・チェルノブイリからポスト・フクシマへと時代は移行した。
柄谷行人は「交換様式」を解明することによって、「エコロジー協同社会」という課題について理論的に整理してくれたと思う。柄谷のコミュニズム理解を金井流に翻訳すると、次のようになる。

ーーわずかな資本家が資本を独占する資本主義よりも、株式会社が資本を所有する法人資本主義の方が優れている。株式会社を国有化する社会主義は、法人資本主義よりも劣っており、革命は後退している。株式会社の所有を労働者と消費者の協同組合に移し、生産−消費協同組合のグローバルなアソシエーションが国家に取って換わることが、コミュニズムの目標である。その実現のためには、資本に転化しない代替通貨とそれに基づく決済システムや資金調達システムが必要であるーー。

(『可能なるコミュニズム』pp.9-11, 37-40, 44-46, 62-69, 85-87, 『トランスクリティーク岩波現代文庫pp.34-35, 442, 『世界史の構造』岩波現代文庫pp.391-396, 399-401を参照

これは、ロシア革命以降、国家社会主義的な方向に進んできた共産主義勢力に対するプロテストであり、オルタナティブの提示である。柄谷の解釈では、これこそマルクスの目指していた方向性であり、これを国家社会主義的な方向に変えたのはエンゲルスだ、というのだが。柄谷は、カント、ポランニー、ウォーラーステイン、岩田昌征、生活クラブなどから「いいとこ取り」をして、マルクスを再解釈したんじゃないかな?

オルター・トレード・ジャパン発行『季刊 at』15号(2009年)に、澤口隆志氏が賀川豊彦と生活クラブ運動」という論文を書いておられる。両者に直接的なつながりは無いと思うが、興味深い論考である。

そうなると、やっぱり鍵を握っているのは、解放の神学=BCCBasic Christian Community)でしょ! 私が書いていた筋書きも悪くなかったかも、と今頃になって思うのである(爆)

 

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