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カナイノゾム研究室

聖書のメッセージや社会評論などを書いています。

国民連合政府= 禁断の扉

9月19日午後に日本共産党の志位委員長が「戦争法廃止の国民連合政府」の樹立を目指して、他の野党と全面的な選挙協力を行うことを提案しました。

さて、その先にあるものは何でしょうか?

www.sankei.com

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(ドン、ドン、ドン)

「お母さんですよ。開けてちょうだい、子どもたち」

「えーっ、お母さんの声じゃないよ」「狼だっ」

「お母さんは風邪をひいてしまったのよ。ほうら、見てごらん」

ドアの下から差し出されたのは、確かに、白い毛に覆われたお母さんの手です。

さて、子羊たちは、ドアの鍵を開けるのでしょうか?

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日本共産党 志位委員長の談話

<いま一つ、強調しておきたいのは、「暫定的な性格」の政府ということになりますが、そうであっても、さきにお話ししたように日本の政治の根幹部分――土台にかかわる課題を実行する政府という点で、実現するならば、日本の政治にとってきわめて大きな意義を持つ政府になるということです。ですから、「国民連合政府」が成功裏にその任務を達成することができるならば、解散・総選挙での国民の審判を経て、さらに進んだ課題を実行する政府へと発展していくことができるという展望を、私は持っています>

「戦争法廃止の国民連合政府」について/志位委員長の会見 記者との一問一答(要旨)

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志位委員長の談話と共産党の革命理論から推測すると、この「国民連合政府」の先には、次のような筋書きがあると思われます。これは看過できない重要な問題です!

国民連合政府(戦争法廃止)

民主連合政府

(民族民主統一戦線政府)

民主主義革命(安保廃棄通告、君主制廃止、民主共和国樹立)

人民連合独裁

プロレタリア独裁

社会主義的変革(生産手段の社会化、社会主義的計画経済、階級の消滅、労働に応じた分配)

共産主義社会(アメリカ帝国主義打倒、国家の死滅、必要に応じた分配)

綱領改定案と日本共産党の歴史的転換(中)

日本共産黨の日本人民共和國憲法(草案)(テキスト) | 日本国憲法の誕生

カール・マルクスが晩年に著した『ゴータ綱領批判』によれば、暴力革命以外にこれを実現する方法はありません。

ゴータ綱領批判 (岩波文庫 白 126-4)

ゴータ綱領批判 (岩波文庫 白 126-4)

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現代の日本のように高度に発達した国家では、政府が扱う政策は膨大な量であり、その種類は非常に幅が広いものです。

それは行政機関の数と種類にほぼ比例していると考えて良いでしょう。

中央省庁だけでも、内閣府、復興庁、総務省法務省、外務省、財務省文部科学省厚生労働省農林水産省経済産業省国土交通省環境省防衛省国家公安委員会警察庁)の1府13省庁があります。

国政選挙では、その時局において最も重要な政治課題について、各政党・各候補者が自らの政策を訴えて、国民の審判を仰ぎます。その最も重要な政治課題も、一つや二つではありません。あの「郵政選挙」のごとき単純化は、国民にとって大きな損失であり、危険です。

近年の国政選挙では、各政党が充実したマニフェストを提示するようになりました。その内容は、幅広く国民生活と社会のあらゆる分野、また世界情勢に起こっている変化に対応できるものかどうか、有権者の厳しい精査を受けるべきものです。

「国民連合政府」なるものが生まれたら、社会に混乱が生じ、国政は停滞し、国民生活に支障をきたすでしょう。あの滅びていった社会主義国ーー生きた化石のような国が現存しますがーーの悲惨を再現するような愚かなことは、この国では起こらないと信じたいです。

平和安全法制=安全保障関連法は、国政の最も重要な部分ではありますが、その一点だけで合意した「国民連合政府」を造るなどという構想は、無責任の極みであり、暴挙と言う他ありません。

それに賛意あるいは理解を示したのなら、その人たちが語る政治論は全く信用に価しません。

私がSEALDsや安保法案反対運動に関して最も疑問を感じるのは、この点です。要するに、政治に関して素人であり、無知であることが明らかな言動が多過ぎるのです。信用できません。

日本の国民=有権者は、次の国政選挙で良識を示す、と私は信じています。