KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

聖書

幼児洗礼についてどう考えるか

幼児洗礼 - Wikipedia キリスト教には多くの教派がありますが、「洗礼」(浸礼、バプテスマ)という基本的な儀礼に関しては、「幼児洗礼」を行う教派と「成人洗礼」を行う教派、洗礼を行わない教派に大別できます。幼児洗礼とは一般的に、信者である両親が、…

臨死体験は死の体験ではない!

『天国は、ほんとうにある―天国へ旅して帰ってきた小さな男の子の驚くべき物語』著:トッド・バーポ、リン・ヴィンセント、 訳:阿蘇品友里 (2011/10/17) この本は、アメリカや日本のクリスチャンの間で、結構、話題になっているようです。しかし、「聖書」…

預言・聖書・教会・神学

1.どうしたら、神のみ心を知ることができるか私たちキリスト者は、神のみ心にかなった、正しい選択をしたい、あるいは、しなければならない、と思っています。では、何によって、どのようにしたら、神のみ心=ご意志を知ることができるのでしょうか。これ…

不当な苦しみを受けた時に

【聖書】 もしだれかが、不当な苦しみを受けても、神を仰いでその苦痛を耐え忍ぶなら、それはよみせられることである。 悪いことをして打ちたたかれ、それを忍んだとしても、なんの手柄になるのか。 しかし、善を行って苦しみを受け、しかもそれを耐え忍んで…

「主の祈り」について

(メモ程度の譜面で、すみません) 1.この曲を作った事情 私が関西聖書神学校を卒業して最初に赴任した、日本イエス・キリスト教団幌向小羊教会は、主日礼拝で『新共同訳聖書』と『讃美歌21』 を使用していました。 その教会の礼拝の中で「主の祈り」を口…

「神に認められる人」ルカの福音書18章9~14節

【金言】神よ。罪人の私をあわれんでください。(ルカ18:13) 人は皆やがて神の裁きを受けなければならない。どうしたら神に罪無き者=義と認められるのか、学びたい。 1.自分の義を誇るな このたとえ話には、二人の対照的な人物が登場する。まず一人は、…

福音を安売りしてはならない!

聖なるものを犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。恐らく彼らはそれらを足で踏みつけ、向きなおって、あなたがたにかみついてくるであろう。(マタイ7:6) 物事の価値は、わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。そういうものです。 キ…

「イエスの栄光」ルカ9:28~36

【金言】これは、わたしの愛する子、わたしの選んだ者である。彼の言うことを聞きなさい。(ルカ9:28~36) 1.祈りの山 主イエスはいよいよ、贖いのわざを成し遂げるために、エルサレムに向かう。その出発に先立ち、イエスはまず山に登られた。イエスにと…

「罪人を招くために」ルカの福音書5章27~32節

【金言】医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために 来たのです。(ルカ5:31~32) 1.愛による交わり 主イエスが宣教の拠点としたカペナウムは、エジプトとダマスコを結…

「現代のパウロ解釈を考える」(福音主義神学会 西部部会 秋季研究会議 の感想)

先日、2012年11月19日(月)に、日本福音主義神学会 西部部会 秋季研究会議が、神戸神学館で行われました。 今回のメインテーマは「現代のパウロ解釈を考える」というもので、New Perspective on Paul (以下、NPPと略す)を積極的に評価する見地から鎌野直…

関西聖書神学校と日本イエス・キリスト教団の信仰的立場について(日本イエス・キリスト教団のルーツ02)

1.聖書はこう言っている! 「ルターはこう言った。カルヴァンはこう言った。ウェスレーはこう言った。聖書はこう言っている」。 関西聖書神学校の初代校長であり、半世紀にわたって校長を務めておられた沢村五郎師は、このように教えておられた、と私は父…

「キリスト者の自由」ガラテヤ人への手紙4:21~5:1

【金言】キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。(ガラテヤ5:1) パウロはガラテヤの信徒たちに、神の子とされている恵みを自…

宣教師と商人と軍隊 ー 文明社会とキリスト教の関わりについて ー

生めよ。ふえよ。地を満たせ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地をはうすべての生き物を支配せよ。(創世記1:28) 土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。(同3:17) フクシマの原発事故以降、日本…

経済に関する聖書の言葉(1)

主は、わたしたちのためにいのちを捨てて下さった。それによって、わたしたちは愛ということを知った。それゆえに、わたしたちもまた、兄弟のためにいのちを捨てるべきである。 世の富を持っていながら、兄弟が困っているのを見て、あわれみの心を閉じる者に…

「神の子とされたから」ガラテヤ人への手紙4章1~20節

【金言】あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、父」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました。(ガラテヤ4:6) 1.神の子とされたから ユダヤから来た律法主義者たちに惑わされて、ガラテヤの信徒たちは律法の奴隷に逆行しつつあっ…

「約束による相続人」ガラテヤ人への手紙3章15~29節

【金言】もしあなたがたがキリストのものであれば、それによって アブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。(ガラテヤ3:29) 1.約束の有効性 パウロはこれまで、律法の行いではなく、キリストに対する信仰によって人は義と認められる、と説い…

「信仰による祝福」ガラテヤ人への手紙3章1~14節

【金言】このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって 異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです。(ガラテヤ3:14) 1.律法か信仰か、肉か御霊か 3章からいよいよ本論に入る。 パウロはま…

「ローマにて」使徒の働き28章16~31節

【金言】こうしてパウロは満2年の間、自費で借りた家に住み、たずねて来る人たちをみな迎えて、大胆に、少しも妨げられることなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。(使徒の働き28:30~31) 1.聖書による証し パウロがローマに着い…

「天上の教会」黙示録7:9〜17(召天者合同記念礼拝)

【金言】なぜなら、御座の正面におられる小羊が、彼らの牧者となり、いのちの水の泉に導いてくださるからです。また、神は 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださるのです。(黙示録7:17) 1.死後の状態 人は死んだら、どうなるのか。古来、人々はい…

「主の任命と派遣」使徒の働き26章9~23節

【金言】それは 彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって 御国を受け継がせるためである。 (使徒26:18) 1.パウロの忍耐 パウロは、…

石居正己著『教会とはだれか』

私は仕事柄、礼拝論・礼拝学に興味がありまして、ここ数年、関係する本を漁っています。その中で、スゴイ本が一つありました。 石居正己著『教会とはだれか ー ルターにおける教会』(リトン、2005年)です。 「Gottesdienst Divine Service 神の奉仕として…

「牧者の心」 使徒の働き20章28~38節

【金言】聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです。(使徒20:28) パウロがエペソ教会の長老たちに語った告別説教から、今回は「牧会」について共に学びたい。 1.牧者の任命 教…

創造論と進化論の違いについて

「初めに神が天と地を創造された」(旧約聖書 創世記1:1) 「神を信じるなんて科学的じゃない。神がいるなら、科学的に証明してみせてよ」。 このような科学万能・科学絶対の科学信仰を持つ人が、今だに日本では少なくないようです。しかし今日、世界人口の…

ネットとマンガとキリスト教

20世紀の末からインターネットが著しく発達して、旧来のメディアでは情報発信がなかなかできなかった一般の人々が、手軽に多数の人々に向けて情報発信ができるようになりました。これはグーテンベルグの印刷に匹敵するような革命的変化です。インターネット…

「救いの条件」使徒の働き15章1~12節

<金言> 私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。 (使徒15:11) 新しいことを始める時にはトラブルが付きものである。しかし、それを恐れていては何事も進められない。初代教会に起こった「ブレイク…

親と子の絆

人間というもの 「人間」という言葉は「人」の「間」と書きます。人は他の人との関係によって生かされるものです。誰も独りでは生きていけません。人は人間関係において喜び、怒り、哀しみ、楽しむものです。そこに人の生きがいがあります。 人は「神のかた…

「死後の報い」ルカ16:19-31

【金言】しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。 (ルカ16:25) 神は人に永遠を思う心をお与えになった(伝道者の書3:11)。そのため人は死後の世界に思いを馳せるが、世に流通する誤った知識に翻弄されやすい。私たちは聖書の…