KANAISM BLOG ー真っ直ぐに行こうー

聖書のメッセージやキリスト教の論説、社会評論などを書いています。

イエス

「聖なる祭司」ペテロ第一2:1~12

【金言】あなたがたも 生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。そして、聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい。(ペテロ第一2:5) 1.神の民 この手紙の受取人は、大部分が異邦人である。彼らは神…

「聖なるもの」ペテロ第一1:13~25

【金言】あなたがたを召してくださった聖なる方にならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なるものとされなさい。(Ⅰペテロ1:15) 私たちがキリストによる救いにあずかったのは、私たちの思いを遙かに超えた、神の計画によることである。それ…

「生ける望み」ペテロ第一1:1~12

【金言】神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。(Ⅰペテロ1:3) 1.神に選ばれ、贖われた人々へ この手紙は、使徒…

「聖霊のバプテスマ」について

1.キリスト教用語としての「聖霊のバプテスマ」19世紀から20世紀にかけて、欧米のリバイバル運動やホーリネス運動、ペンテコステ運動で「聖霊のバプテスマ」という表現がよく用いられ、その体験が重視されました。日本のきよめ派(ホーリネス派)や聖霊派…

ただ一つの道(ヨハネ14:1~14)

【金言】わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。 (ヨハネ14:6) 1. 天にある父の家 主イエスは敵に捕らえられる前に、弟子たちに、その後の彼らの歩みのために必要な訓…

小島伊助 名言集

バックストン、ウィルクスに代表される松江バンド、日本伝道隊、そして日本イエス・キリスト教団の信仰の本質を、教団初代委員長・小島伊助師はズバリ断言しています。 「福音とはただ教理だけではない。福音とは何であるか、すなわち御子イエス・キリストで…

聖霊を受けよ(ヨハネ20:19-23)

【金言】聖霊を受けなさい。 あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その人の罪は赦され、 あなたがたがだれかの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります。 (ヨハネ20:22~23) 1. 安かれ イエス・キリストが復活された日曜日の夕方、弟子たちは家に隠…

復讐の神、主

主は必ず正しい裁きを下される。それはもう遠くはない、と信じます。 聖書に書かれていることは、決してきれいごとだけじゃありません。 詩篇の歌人は、ひどい仕打ちを受ける中で、正直な思いをぶちまけています。 復讐の神、主よ 復讐の神よ。光を放ってく…

真実の証言と偽りの証言(マタイ26:57~75)

1 偽りの証言 深夜に主イエスは、ゲツセマネの園で敵の手に捕らえられた。そして、まず大祭司カヤパの舅アンナスによる尋問が行われ(ヨハネ18:12~14、19~24)、その後、大祭司カヤパとサンヘドリン(70人議会)の議員たちによる裁判が行われた(マタイ2…

山上の栄光(マタイ17:1~13)

【金言】これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ。彼の言うことを聞きなさい。(マタイ17:5) 1. イエスの栄光 受難の告知から<六日たって、イエスはペテロとヤコブ、その兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に>登られた。それは祈るためであった(…

宣教の戦略(マタイ4:12-17)

ヨルダン川で洗礼を受けた後、荒野で悪魔に勝たれた主イエスは、いよいよ宣教の働きを開始された。教会の主目的である「宣教」の戦略について、要点を整理して学びたい。 ①情報力=情勢の把握・分析 [ヨハネが捕えられたと聞いて] ②フレキシビリティー(柔…

世界の王なるキリスト(マタイ2:1~15)

神の御子イエスが、ひとりの赤子となって、この世に来られた。その時に、ほとんどのユダヤ人は、これを無視あるいは敵視した。ところが、「東方の博士たち」が砂漠を越え、1000キロ以上も旅をして、幼いキリストを礼拝した。この東方の博士たちとは何者であ…

聖書のパノラマ -堀江優 画伯の作品集-

原罪 What is this thou hast done  あなたの手を、その子に下してはならない モーセ 敬虔者ヨブの改悛 悪病を癒された女弟子 放蕩息子 ラザロの奇跡 最後の晩餐 ペテロ[安井賞受賞作] この男に何の罪も見いだせない 十字架の救いにあずかった最初の人々 …

聖徒の凱旋 -堀江優兄を偲んで-

私どもの教会では、ここ1~2年の間に、敬愛する兄姉が次々と天に召されました。どなたも主の恵みによって守られて、立派に天国に凱旋されました。分けても堀江優(まさる)兄の御召天は、特筆すべき教会の重大事と思います。 弱さのうちにこそ 2011年1…

正統的キリスト教とは何か -アリウス主義とニケア正統主義の闘い-

正統的キリスト教とは何か。その基準はどのようなものか。この問題について議論することが教会会議の重要な目的の一つであり、この問題に答える文書が「信条」である。アリウス主義とニケア正統主義の闘い、原ニケア信条とニケア・コンスタンティノポリス信…

初期キリスト教は、なぜローマ帝国に広まったのか

1.ディアスポラ・ユダヤ人の拡散 紀元30年の春に、エルサレムで「イエス」というひとりの男が、ローマの総督ピラトのもとで、十字架刑に処された。しかし、イエスは三日目に復活して、彼の信奉者たちにその姿を現した。彼を「キリスト」と信じる者たちは…

教会史を学ぶ意義

1.教会史とは何か 「教会史」とは何か。端的に言えば、それは「教会」の「歴史」に関する研究である。 「教会」とは何か。教会とは、イエスをキリストと信じる者たちの集団であり、イエス・キリストをかしらとする共同体である。 「歴史」とは何か。歴史と…

「宣教命令」(3) 使徒の働き1章3~11節

【金言】聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。(使徒1:8) 1.聖霊を待ち望む祈り 復活されたイエスは40日間にわたって弟子た…

松江バンドの野外伝道(日本イエス・キリスト教団のルーツ06)

<大江邦治師が語られた逸話> バックストン先生が松江の赤山で義塾を開かれておった時分のことです。 先生は股引きをはいて、麦わら帽子をかぶり、日本人が着るような服装をして、おっしゃった。 「みんな、野外伝道に行こう」 笹尾先生も米田豊先生も私も…

代替家族(ウェブスター=スミス宣教師と日の出女児園)

「ご覧なさい。この方たちが私の母であり、私の兄弟です」(マルコ3:34) イエス様が挑戦しておられた共同体の形成は、まさに「代替家族」です。 私の母教会である明石人丸教会は、アイリーン・ウェブスター=スミス宣教師が始めた「Sunrise Home 日の出女児…

「救いが来た!」ルカの福音書19章1~10節

【金言】きょう、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。(ルカ19:9〜10) 1.イエスが来る! エリコの町にザアカイという男がいた。<エリコ>は交通の要衝にあり、果物が豊…

「神に認められる人」ルカの福音書18章9~14節

【金言】神よ。罪人の私をあわれんでください。(ルカ18:13) 人は皆やがて神の裁きを受けなければならない。どうしたら神に罪無き者=義と認められるのか、学びたい。 1.自分の義を誇るな このたとえ話には、二人の対照的な人物が登場する。まず一人は、…

「天父の思い」ルカの福音書15章11~32節

【金言】ところが、まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけ、かわいそうに思い、走り寄って彼を抱き、口づけした。(ルカ15:20) 神は私たちの父である。主イエスは、そのように教えてくださった。イエスが語られた「放蕩息子」のたとえ話は、父なる神…

「神の国に入るのは誰か」ルカの福音書14章7~24節

【金言】急いで町の大通りや路地に出て行って、貧しい者や、からだの不自由な者や、盲人や、足のなえた者たちをここに連れて来なさい。(ルカ14:21) 天国の門は狭いものである(13:24)。どのような人が御国に入ることができるのか、神の御心を知りたい。 1…

福音を安売りしてはならない!

聖なるものを犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。恐らく彼らはそれらを足で踏みつけ、向きなおって、あなたがたにかみついてくるであろう。(マタイ7:6) 物事の価値は、わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。そういうものです。 キ…

「イエスの栄光」ルカ9:28~36

【金言】これは、わたしの愛する子、わたしの選んだ者である。彼の言うことを聞きなさい。(ルカ9:28~36) 1.祈りの山 主イエスはいよいよ、贖いのわざを成し遂げるために、エルサレムに向かう。その出発に先立ち、イエスはまず山に登られた。イエスにと…

「イエスに触った者」ルカの福音書8章43~48節

【金言】娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して行きなさい。(ルカ8:48) 1.女はイエスに近づいた 12年間も出血のために悩み苦しむ女性がいた。婦人病だろう。律法では、このような女性は穢れているとされた(レビ15:25)。そのため彼女は、…

「罪人を招くために」ルカの福音書5章27~32節

【金言】医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために 来たのです。(ルカ5:31~32) 1.愛による交わり 主イエスが宣教の拠点としたカペナウムは、エジプトとダマスコを結…

「イエスの権威」ルカの福音書4章31~44節

【金言】人々は、その教えに驚いた。そのことばに権威があったからである。(ルカ4:32) いつの時代にも人の一生は戦いの連続である。信仰生活にも戦いがある。私たちはどうすれば勝利していけるのか。信仰の創始者である主イエスに学びたい。 1.権威ある…

「王なるキリスト」マタイの福音書2章1~8節

【金言】その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。(マタイ2:10~11) 約束された救い主が来られたにも関わらず、その時、このお方にお会いした者はわずかしかいなかった、…